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いいね! ボタンを押す前に ジェンダーから見るネット空間とメディア

李美淑

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750517810
ISBN 10 : 475051781X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私たちがスマホを手にして10年ちょっと。ネット空間はまだ欠陥だらけ。どうしたらもっと豊かな場になりうるのか?フィルターバブル、アテンション・エコノミーなどネットの仕組みも理解して、炎上しない、無意識に差別しないためのガイドブック。

目次 : 私たちはデジタル原始人―序論にかえて/ 01 眞子さまはなぜここまでバッシングされたのか/ 02 炎上する「萌えキャラ」/「美少女キャラ」を考える/ 03 なぜSNSでは冷静に対話できないのか/ 04 なぜジェンダーでは間違いが起きやすいのか/ 05 スマホ時代の公共の危機―ジェンダーの視点から考える/ 特別対談01 イギリス王室と皇室は何が違うのか?(君塚直隆/ 小島慶子)/ 特別対談02 ネット世論は世論ではない(山口真一/ 小島慶子)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち

    ネット空間にはもともと人を孤立化させ、分断してしまう仕組みが組み込まれている。炎上しない、人を傷つけない、無意識に差別しないため、どんな点に気をつければいいのかを考える一冊。バッシングされる皇族問題にどう対処すべきか、炎上する萌えキャラ問、なぜSNSでは冷静に対話できないのか、ジェンダーで間違いが起きやすいのか、スマホ時代の公共性など、実際にTwitterでネガティブな発言をしているのは40万人に1人程度でしかなくて、それに対処していくことや冷静にもっと知ってもらう/知る工夫や努力の必要性も感じますね…。

  • ネット言論空間をつくるのが民間の巨大企業ゆえに、弱者保護のルール作りが及ばず、人類がかつて夢見た「成熟した民主主義」とは程遠い現実となっている。序盤の皇室の話も興味深い。皇室、というより宮内庁が自ら広報を打ってイメージづくりをしていかないといけない時代になってきたんだな。

  • 踊る猫

    ネット社会というやっかいな対象を相手に、著者たちはジェンダーを中心にした切り口から分析をほどこす。一部どうしても賛同できない部分もあるが、それもふくめてぼく個人がついついバイアスに満ちたものの見方・考え方をしてしまっていることを相対化・客体化された気になり参考になるところ多く、あなどれない好著と思った。もちろんネット社会が病んだ社会であることは誰でも言えるクリシェだ。だが、その中でこそ培える成熟した言論や人格というものもあるはず。そんな成熟に向けてこちらを後押ししてくれる、希望が見えるところを買いたく思う

  • katoyann

    TVCMや新聞広告における性差別的な表現やソーシャルメディア隆盛の時代に巻き込まれるオンライン・ハラスメントの被害など、メディアの課題をジェンダーの観点から分析した本。少女を性的なイメージでもって描いた温泉むすめの問題は児童ポルノをあらゆる表現形態であれ禁じている国際的なコンセンサスに違反しているので論外だとしても、表現の自由を主張して性的イラストが氾濫する日本の異常さは認識されるべきだろう。少女の表象は女性のイメージの格下げに他ならない。ほか、SNSによるルッキズムの助長という問題も深刻だ。

  • はるき

     ネット空間はある意味、自分の偏見が丸裸にされる世界だと思う。匿名の怖さと、祭の熱狂に踊らされて。自己批判も大事かな。

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