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新装版 入浴の女王 講談社文庫

杉浦日向子

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062773058
ISBN 10 : 4062773058
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2012
Japan

Content Description

銭湯は町の味噌汁。生まれたばかりの赤子から明日お迎えの隠居までひとつ湯の中、いいだしが出よう筈。日本全国の銭湯を訪ね地元女性の赤裸々を観察し、湯上がりに地元男性と酌み交わす、われこそは入浴の女王。裸の群れに裸で飛び込み、町の素顔を賞味する爆笑珍体験イラストエッセイ三部作、堂々完結。

目次 : 銀座「金春湯」/ 石川金沢「東湯」/ 四条木屋町「明石湯」/ 東京浅草「蛇骨湯」/ 名古屋「三越湯」/ 戸越銀座「中の湯」/ 新潟関川村「上関共同浴場」/ 山形・群馬「駅即銭湯」/ 東京上野「燕湯」/ 東京三鷹「三鷹湯」/ 横浜山手「さくら湯」/ 代官山同潤会内「文化湯」/ 東京上井草「大師湯」/ 東京早稲田「美松浴場」/ 大阪生野区「源ケ橋温泉」

【著者紹介】
杉浦日向子 : 1958年東京都生まれ。日本大学芸術学部美術学科中退。漫画家、江戸風俗研究家。’84年『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞、’88年『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞を受賞。2005年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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講談社文庫版の新装第2弾。 編集者で相棒...

投稿日:2021/04/11 (日)

講談社文庫版の新装第2弾。 編集者で相棒のポワール嬢とのやりとりは抜群。 このシリーズはもっと続けてほしかった。

hama さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • saga

    イワシ頭から呑々を経て、三部作最終巻。所々べらんめえの江戸弁が炸裂する銭湯巡りエッセイ。自身をわしと称する師匠が微笑ましい。印象に残った二編。その一、東京上井草「大師湯」での「ちゃんとあそぶのは、ちゃんとはたらくよりむつかしい。」という展開に目から鱗。その二、東京早稲田「美松浴場」は、図らずも師匠の通院する病院の近く。「病院では死にたくない。」と本音が覗く。40歳を目前に、師匠はどんな心境だったろう? と、しみじみ読了。

  • ムッネニーク

    49冊目『新装版 入浴の女王』(杉浦日向子 著、2012年7月、講談社) 日本各地の公衆浴場に浸かり、その地の人々と酒を飲み交わす事により「町の顔」を観察するというエッセイ。1998年に刊行されたものの新装版であり、書かれたのは1993〜95年の間だと思われる。 風呂を「汁」、出会う人々を「具」に喩えてそれぞれの有様を活写していく、著者らしいユニークな内容。江戸を愛するがあまり、名古屋や京都への風当たりが強いのはご愛嬌。 〈「湯は語るものにはあらじ、つかるものなり」あなかしこ〉

  • アキ・ラメーテ

    再読本。杉浦日向子さんが編集者のポ嬢と共に、日本各地の銭湯(時々、温泉)を巡ったエッセイ集。もう現存しない銭湯もあるでしょうが、読んでいると銭湯へ行きたくなる。大きい風呂で手足思いっきり伸ばしてゆったりとお湯に浸かりたい。痛快な江戸の啖呵を切りながら、その向こうに今という時代に対するやるせなさや日向子さんの懐の深い優しさが感じられる。人が一番簡単に不幸になる方法は「自己嫌悪と人間不信」肝に銘じたい。

  • sin

    後半、辛辣なお言葉がちらほらと…女史は現代という世の中を怒っていらっしゃるようだ。曾ては身近に在ったものがどんどん消え去って行く、取材だなんだと謂いながら、わざわざ説明してやらなくてはならない。文章に残して行かなければならない。こんな世の中に誰がしたんだ?本当にこれでいいの?消え去ってしまっていいものなのだろうか?そんなやるせない心の叫びを聞いた思いがする。せめても銭湯が町内に残っている人は行こうよ!憩うよ、きっと

  • かっぱ

    銀座「金春湯」に始まり、大阪生野区「源ケ橋温泉」までの15か所の銭湯を、入浴の女王(日向子さんのこと)が入浴の王女こと盟友ポを連れて利き湯の旅に。東京上井草「大師湯」の回より「あそびごころとは、無駄を楽しむ機知のことだ。しごとなら迷わず特急だが、あそびなら鈍行、徒歩はなおいい。しごとは結果にあり、あそびは過程にある」、「あそびに優劣はなく、嫌悪があるだけだ。そしてあそびにノルマはない。ちゃんとあそぶのはむつかしい」、と。

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