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興亡の世界史 第09巻

Masaaki Sugiyama

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062807098
ISBN 10 : 4062807092
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2008
Japan

Content Description

ユーラシアを席巻した大帝国の残像を追う。チンギス・カンの権威と統治システムは、帝国解体後も各地に継承された。西欧中心の「知の虚構」を廃し、新たな世界史の地平を開く。

【著者紹介】
杉山正明 : 1952年静岡県生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、京都大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。1995年、『クビライの挑戦』(朝日新聞社)でサントリー学芸賞。モンゴル時代史研究の功績により、2003年に司馬遼太郎賞、2006年に紫綬褒章。『モンゴル帝国と大元ウルス』(京都大学学術出版会)で2007年に日本学士院賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • futabakouji2

    モンゴルは風のように去ってしまった帝国という印象を取りはらってくれる本。 モンゴルは遊牧民の伝統的な手段を用いた。勢力を展開する時、西に息子達、東に兄弟達を据える。これは匈奴から続く伝統的なやり方。 モンゴルの形はなくなったが、婿達がチンギスの権威を利用した。ティムール、清、イヴァンはチンギス系の姫を貰っている。 ロシアもムガルも清はモンゴルの影響が大きい。 にしても文明化すると自分達と違う生活体系である遊牧民を蔑視するのはいつの時代も一緒ですな。

  • てり

    モンゴルから見た13世紀ユーラシア。西欧中心史観をバッサリ斬った、なかなかに刺激的な語りで面白く読めた。アフガニスタンをからめて語る終章で、歴史を学ぶことの意味を改めて考えさせられる。世界ではまだまだひどいことがおこるのかも。

  • かろりめいと

    13世紀、ユーラシア大陸のほぼすべてを支配した、モンゴルから見た世界史。グローバルスタンダードである欧州人世界史から見ると、モンゴルなどのアジア遊牧民は野蛮・未開・恐怖・悪魔となり、今現在でも正当に評価されていない。ラシード・ウッディーンの『集史』やモンゴルからの使者の訪欧記などから、モンゴルの世界観や、当時のアジア=欧州の関係を明らかにする。なぜモンゴルは強いのか、バトゥやフラグの西征、ワールシュタットの戦い、ロシアの成り立ち、マルコポーロとイブン・バットゥータの旅行記などよかった。とても面白かった。

  • デューク

    講談社の創業100周年記念出版として発行された、全21巻の人類の歴史。第9巻は、モンゴル帝国から始まる世界。「モンゴル帝国とその時代は、それまでの各地域・各文明圏の状態から、世界や人類という大地平を、陸海を通じた大交流によって現実化した」。そう筆者が語るように、モンゴル帝国の出現は、世界史の大きなターニングポイントであった。そその後の世界の形に紙幅を費やした本書は、モンゴル帝国をその周辺から描くことで浮き彫りにする。獰猛で狂暴といったこれまでのイメージを覆す、新たなモンゴル像を提示する一冊である。おすすめ

  • Tmont

    この本が面白いのは普通の世界史には登場しないような人物をいくつか知り得たことである。例えば、昔からマルコポーロのように西から東へ旅する人物はいてもその逆はないのか? と疑問だったが、中国生まれのネストリウス派がなんとパリまでいっている。しかも教皇と共にアラブと戦おうとまで誓う。これは西洋中心史観には書けない。なにせ、ネストリウス派と教皇が同盟しているのだから。ルイ9世にしてもモンゴルに対して非常に好意的であり、モンケの書状がペルシア語だったのが興味深い。当時の西洋人インテリはペルシア語ができたことになる。

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