消えたフェルメール インターナショナル新書

朽木ゆり子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784797680294
ISBN 10 : 4797680296
フォーマット
発行年月
2018年10月
日本
追加情報
:
222p;18

内容詳細

あのフェルメールの傑作はもう見られない?
1990年3月、米ボストンのプライベート美術館、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館からレンブラントの〈ガリラヤの海の嵐〉を含む10数点の美術品と共にフェルメールの〈合奏〉が盗まれた。以来、約30年、美術ファン、美術館関係者の期待も虚しく、〈合奏〉はその姿を現していない。
著者は他のフェルメール作品〈手紙を書く女と召使い〉〈恋文〉〈ギターを弾く女〉が盗まれた事件の背景を分析し、IRA(アイルランド共和軍)の関与などの政治的な動機、保険金目的、富豪コレクターの指示……といった側面から推理。同時にFBIによる捜査の進捗からもアート界最大のミステリーを追う。加えて、パトロンの存在、カメラ的な技術の導入、現存するものは最大37点といわれる作品数など画家フェルメールの謎にも言及。
2000年刊『盗まれたフェルメール』を踏まえつつ、〈合奏〉にまつわる新事実を報告する決定版。

原田マハ氏(作家)、福岡伸一氏(生物学者)推薦

目次より
第一章 フェルメールとガードナー美術館盗難事件
第二章 美術品盗難の奇妙な世界
第三章 ガードナー美術館盗難事件の捜査、最初の二三年間
第四章 〈恋文〉と〈ギターを弾く女〉事件
第五章 〈手紙を書く女と召使い〉、最初の盗難事件
第六章 一七世紀、フェルメールのコレクターたち
第七章 〈手紙を書く女と召使い〉二度目の盗難事件
第八章 今、〈合奏〉はどこに?

著者略歴
朽木ゆり子(くちきゆりこ)
ジャーナリスト。東京都生まれ。国際基督教大学社会学部卒業。同大学院行政学修士課程修了。米コロンビア大学大学院政治学科博士課程に学ぶ。1987〜92年、『エスクアイア』誌副編集長。94年よりニューヨーク在住。著書に『フェルメール全点踏破の旅』『ゴッホのひまわり全点謎解きの旅』(ともに集英社新書)、『盗まれたフェルメール』『謎解きフェルメール』(小林頼子氏との共著)『ハウス・オブ・ヤマナカ』(すべて新潮社)などがある。


【著者紹介】
朽木ゆり子 : ジャーナリスト、ノンフィクション作家。東京都生まれ。国際基督教大学、米コロンビア大学大学院に学ぶ。フリーランスライター、編集者となり、1987〜92年、『エスクァイア日本版』誌副編集長。94年よりニューヨーク在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • gonta19 さん

    2022/2/19 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2023/10/16〜18 30点前後しかないフェルメール作品のうち、盗まれた「合奏」、「恋文」、「ギターを弾く女」、「手紙を書く女と召使い」に関する盗難の様子やその後がまとめられている。無事であることを祈るのみ。

  • 佐島楓 さん

    絵画泥棒にもいろいろなバリエーションがあるようだ。政治的な目的の盗難は日本ではそうそう起きないだろう。盗まれたことで絵が損傷し、修復した結果新たな事実がわかったという事例には、転んでもただでは起きないという言葉を思い出してしまった。フェルメール展を見に行きたくなったけれど、時間がない。確か完全予約制で鑑賞ができるとどこかで読んだが……。

  • アキ さん

    2000年に出版された同じ著者の「盗まれたフェルメール」が絶版になり、そのあと未だに行方がわからない「合奏」について改めて調べて書いた本。2度も盗まれた「手紙を書く女と召使い」が今日本にある偶然。大阪でお目にかかるであろう「恋文」も盗難され戻って来た作品。今はもう見れない絵も、今会える絵も旅をして来て偶然会えるんですよね。そういう意味で会えるのは奇跡的。現代では有名な絵を盗難するアートナッビングは割に合わない、ALRのデータベースによって盗まれた絵を買いたがるバイアーはほとんどが囮捜査員!なので。

  • むっちゃん✿*:・゚ さん

    実のところフェルメールは真珠の耳飾りの少女しか知らない。ラピスラズリの青が鮮やかだなーくらい。それでもこれを読んでみた。原田マハ氏推薦!に釣られた(笑)結果面白かった。フェルメールだけでなく、絵画全般が今までの歴史で何度も盗まれてきたらしい。同じ絵が複数回盗難に遭うのも少なくない。動機はお金だけでなく、1番印象深いのは21歳の青年がフェルメールの絵を人質に自国政府に東パキスタン難民の救済を要求する。不謹慎だがちょっと格好良いとすら思った。→

  • ぐうぐう さん

    1990年、ガードナー美術館から盗まれたフェルメールの「合奏」、その事件を中心にフェルメールの他作品の事件なども例にして、現在の絵画盗難事情を分析、紹介する『消えたフェルメール』。朽木ゆり子は『フェルメール全点踏破の旅』同様、絵画だけではなく、美術館という環境にも目を配り、作品がそこに辿り着くに至った経緯を丁寧に遡る。ゆえに絵画が人間のように感じられ、盗難が誘拐に思えてくるのだ。実際、盗難にあった美術品の売買が困難になった現在、犯人達の目的は美術品を人質にして、政治的主張を達成しようとする。(つづく)

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朽木ゆり子

ジャーナリスト、ノンフィクション作家。東京都生まれ。国際基督教大学、米コロンビア大学大学院に学ぶ。フリーランスライター、編集者となり、1987〜92年、『エスクァイア日本版』誌副編集長。94年よりニューヨーク在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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