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会社を綴る人

朱野帰子

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575241303
ISBN 10 : 457524130X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan

Content Description

何をやってもうまくできない紙屋が家族のコネを使って就職したのは老舗の製粉会社。唯一の特技・文を書くこと(ただし中学生の時にコンクールで佳作をとった程度)と面接用に読んだ社史に感動し、社長に伝えた熱意によって入社が決まったと思っていたが――配属された総務部では、仕事のできなさに何もしないでくれと言われる始末。ブロガーの同僚・榮倉さんにネットで悪口を書かれながらも、紙屋は自分にできることを探し始める。一方、会社は転換期を迎え……?会社で扱う文書にまつわる事件を、仕事もコミュニケーションも苦手なアラサー男子が解決!? 人の心を動かすのは、熱意、能力、それとも……? いまを生きる社会人に贈るお仕事小説。

【著者紹介】
朱野帰子 : 1979年生まれ。2009年『マタタビ潔子の猫魂』で第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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社史をめぐる1人の社会人のストーリー。何...

投稿日:2021/04/11 (日)

社史をめぐる1人の社会人のストーリー。何かをアウトプットすることの難しさ、そのためにインプットする方法、そのための人の繋がりなど色々な要素が1冊に詰まっています。読後感として特徴的なのは、結局何が面白かったのかはよくわからないのに、なぜか面白かったこと。ハッキリと面白さが伝わるようなものではありませんが、こういう小説の形もあるのかと思わされました。

ai さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    兎に角不器用で生き方下手な男・紙屋。唯一の取り柄は『文章力』(なんて羨ましい)こんな男が主人公。出来る家族の中のダメな弟。そうか?ちがうだろ(あれ?どこかで聞いたフレーズ・・汗)やりたいことがある人間とない人間かぁ。紙屋君、十分恵まれていますから〜!多くの人間は生きて行くために色んな事のみ込んでいるのですよ。『やりたいことだけやる』人ばかりじゃ会社は回らないが、この紙屋の取り柄で風穴があいたのも事実だった。実際は取り柄だけで生きるには周りの理解が肝要だろうな。あとがきまで紙屋の熱に煽られて一気に読んだ。

  • R

    様々なこともおきるし、文章で解決もしたり、人とのつながりやうねりが起きたりということがあるんだが、最終的にどうだったのか、ひとつの感想で終わらない物語でした。会社で生きるとは、何ができるのか、そういったことを語りつつも根っこでは、人に伝えるとは、伝えたいという気持ちはどこから沸くのか、そんなことを考えさせられた小説でした。もっと軽い感じなんだけど、なんか自分には、考えさせられることの多い物語でした。

  • ナイスネイチャ

    図書館本。仕事が出来ない社員と揶揄されている主人公。文章能力のみ取り柄で転換期の会社で悪戦苦闘する物語。自信がダメ人間と割りきって、悪口言われようが黙々と仕事する(ミスしますが)。まぁ社員の能力伸ばすのは会社と上司の責務だが、なかなかこの物語のように出来ないなぁと。

  • のぶ

    この本も一つのお仕事小説なのだろう。面白く読む事が出来た。注意力散漫で何をやってもうまくできない30代の紙屋が、何とか最上製粉というパンメーカーにどうにか就職することができた。配属先は総務課。ところがここでも、あまりのお粗末さに職場のお荷物となってしまう。唯一の特技・文を書く事。そんな会社が吸収合併されることになる。そんな中、自費で最上製粉最後の二年間の社史の発刊も手掛ける紙屋。自分も会社勤めで総務の仕事も知っているので、境遇は良く分かる。見方を変えると本書は、裏・池井戸潤ではないかと思った。

  • とろとろ

    主人公のグタグタ感が半端ない。普通こういう人は会社の御曹司でも無い限り無理っしょ。更に、この仕事は出来ないと言ってきっぱりと断るし、どっちが上司なのかわかんねぇや。セクハラも、相手が楽しんでいるようなので、この程度じゃ言わないと思うし…。で、最後にドンデン返しの結末となるのだが、本当はその後の話の方が面白くなりそうだったのに何だか残念。あの程度の「社史」でこの話を終わりにしようなって許せないわ。しっかりその後も働いて、新しい職場での後日談が欲しかった。それでこそ「完全版」になるような気がするが…。

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