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名作映画で読み解く世界史

本村凌二

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569855400
ISBN 10 : 4569855407
Format
Books
Release Date
December/2023
Japan

Content Description

東大名誉教授が教える、映画で身につく世界史の教養。歴史学者でローマ史研究の第一人者が、本当に感動した映画を厳選!

目次 : 古代(ベン・ハー/ グラディエーター/ レッドクリフ/ アレクサンドリア)/ 中世(ブレイブハート/ 薔薇の名前)/ 近世(わが命つきるとも/ エリザベス ゴールデン・エイジ/ 七人の侍/ アマデウス)/ 近代(天井桟敷の人々/ 風と共に去りぬ/ 山猫/ 幕末太陽傳/ アラビアのロレンス/ ドクトル・ジバゴ/ スティング/ カサブランカ/ ライフ・イズ・ビューティフル)/ 現代(活きる/ ニュー・シネマ・パラダイス)

【著者紹介】
本村凌二 : 東京大学名誉教授。博士(文学)。1947年、熊本県生まれ。1973年、一橋大学社会学部卒業。1980年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。東京大学教養学部教授、同大学院総合文化研究科教授などを経て、早稲田大学国際教養学部特任教授を2018年3月末に退職。専門は古代ローマ史。『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞、一連の業績にて地中海学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    映画に対して知識も関心も全くない私だが、本村先生の本だからと手にする。こりゃ面白い。「ベンハー」「天井桟敷の人々」「風と共に去りぬ」「カサブランカ」等21本が紹介されるが、名作映画がこんなに深く社会的背景を投影しているのかと感動するとともに、それを見事に読み取ることのできる先生の慧眼に畏れ入る。いつも本村先生の世界史は生き生きとしていて胸躍るが、映画を題材にして一層輝きを増している。「作り手が作品を通じて伝えたいものを虚実織り交ぜて表現できるのが映画の醍醐味」として映画を愛する歴史学者の心の広さにも感激。

  • ふみあき

    本書で紹介されている名画21作品のうち、私が観てるのは約半分。「アマデウス」が「神の愛」の謂だというのは初めて知った。やはりモーツァルトのミドルネームだと勘違いしていた。『七人の侍』とヴィスコンティの『山猫』は録画してあるので、いつか鑑賞したい。『ライフ・イズ・ビューティフル』の章での著者の言葉、「人はどんなに過酷な環境の中でも、どんなに悲しい状況であっても、生きるということに関しては、絶望ではなく希望を見出さなければならないし、少なくとも親は子供に対してそうしなくてはいけない」は、本書で一番胸に迫った。

  • tulip

    ベン・ハー、風と共に去りぬ、アラビアのロレンス、カサブランカ、ライフ・イズ・ビューティフル、ニュー・シネマ・パラダイス等の名作映画の背景となっている歴史をわかりやすく映画への愛情と共に語ってくれている。イタリアの歴史を知らず「山猫」をかつてただ退屈だと思って観ていた自分が恥ずかしい。あとがきで、著者は1980年代以降に生まれた若い世代にも、本としての古典ばかりでなく、映画としての古典もあってもいいのでは、と名作映画をおすすめしている。映像は古めかしくとも「スティング」の楽しさを若者にも味わってもらいたい。

  • yyrn

    名作といわれる映画の名作たる所以は、筋を追いかけるだけでも面白かったり、感動的であったりすることに加えて、その時代背景にまで思い至ると監督や原作の意図が分かり、さらに感動が深まる、ということか。製作された時代を端的に表したり、時代を先取りするような映画が名作と言われる場合もあるだろうが、つまりは様々な蘊蓄を語ることのできる映画が名作ということではないかと思うが、本書では取り上げられなかった「サウンド・オブ・ミュージック」や「ゴットファーザー」「タイタニック」「ひまわり」でも歴史は十分語られるのではないか⇒

  • ta_chanko

    実際に観た映画は『グラディエーター』と『レッドクリフ』のみ。観ていなくても、時代背景の部分を読むだけで世界史の勉強になる。また本書を読むことで、実際に他の名作映画を観たくなる。時代背景を知っていれば、より深く名作映画を楽しめるだろう。

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