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死体は見世物か 「人体の不思議展」をめぐって

末永恵子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784272330775
ISBN 10 : 4272330772
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

遺体の尊厳に対して私たちはどう臨むべきか。倫理的諸問題を明らかにし、学界、自治体、マスコミの責任を追及。

目次 : 序章 死体の処遇を考える/ 第1章 世界初のプラスティネーション人体標本の一般公開/ 第2章 「人体の不思議展」はなぜ問題なのか/ 第3章 「人体の不思議展」を支えた構造/ 第4章 諸外国における人体展示―規制と反対運動を中心に/ 第5章 死体利用の歴史―収集と展示および解剖学実習を中心に/ 終章 死体の将来

【著者紹介】
末永恵子 : 1965年福岡県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、福島県立医科大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Humbaba

    何かに協賛するということは,その内容を理解して認めるということでもある.だからこそ,その内容に問題がある場合には,しっかりとそれを認め謝罪するべきである.そうしなければ,間違った認識を広めるだけになってしまう.

  • えも

    昔、名古屋で見ましたが、あれは「旧」不思議展だったんですね。衝撃的ではありつつも、図鑑(実家にあった「人体大地図」)でしか見たことのない人体の内部が立体的に理解できたので、勉強になったなあというのが実感でした。それがこんなに問題のあるイベントだったとは…。養老先生や学会や自治体の後援だからといって安易に「本物」の学術展だと信じたアサハカさを反省しております。

  • イトウ

    「新」の方を見に行った時、センセーショナルな展示に驚いたが、プラスティネーションの技術を世に広めたいあまり張り切りすぎてしまったのだろうと深く考えなかった。 展示方法について本当に献体者の同意があったのか、自分や家族の遺体があのように展示されたらどう感じるか、考えや想像が至らなかったし、また、弱者からの搾取と身体の商品化という視点も欠けていた、とこの本を読んで感じた。

  • Humbaba

    来歴を知るというのは簡単ではないが、しかし怠ってはいけないことである。そして、その来歴が疑わしいものであれば公的な場では使うべきではないし、それでお金を取ろうとするのは正しくない。例え目的が高邁なものだったとしても、それによりどのような手段でもとって良いとなるわけではない。

  • マイケル

    「死体標本の一般公開自体が人間の尊厳を冒しているので禁止すべき」という著者の主張に同感。金が儲かれば何をしても許されるという考えはおかしい。学術的な装いの展示が、実は興味本位の見世物だという実態を告発し問題提起。公開死体の出所も問題視。検体死体の扱いをどうするかという問題は、脳死・臓器移植にも関連した生命倫理の問題。5章に紹介されている人種分類も興味深い。優生思想の表れ。「メイキング・オブ・アメリカ: 格差社会アメリカの成り立ち(阿部珠理)」に出ていたインディアンショーを思い出す。

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