「無罪」を見抜く 裁判官・木谷明の生き方

木谷明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000022293
ISBN 10 : 4000022296
フォーマット
出版社
発行年月
2013年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

三〇件に及ぶ無罪判決をすべて確定させたことで知られる元裁判官が自らの人生をふり返る。囲碁棋士の父親の下で育った少年期から、札幌地裁時代に遭遇した平賀書簡問題、白鳥事件の思い出、最高裁調査官として憲法判例にかかわった日々、裁判官に求められるものは何かまで、すべてを語り尽くした決定版。

目次 : 第1章 古里と疎開―囲碁棋士・木谷實、父からの期待/ 第2章 法律家を目指して―高校での猛勉強と東大での反動/ 第3章 師との出会い、人生の転機に―裁判官の基本を磨く/ 第4章 平賀書簡問題―「手紙届いた」福島重雄判事から相談/ 第5章 最高裁調査官に―“黒衣”に徹した五年間/ 第6章 憲法判例をつくる―「四畳半襖の下張」『月刊ペン』など/ 第7章 最高裁における事実認定審査のあり方―誤判・冤罪を防ぐ/ 第8章 調査官時代の思い出の事件―調査官解説は二五件/ 第9章 三〇件に及ぶ無罪判決―被告人の言い分に耳を傾ける/ 第10章 調布事件と少年の更生―「おかしいものはおかしい」/ 第11章 マイナリ事件、そして大学教授、弁護士―“冤罪の駆け込み寺”を

【著者紹介】
木谷明 : 1937年生まれ。60年司法試験合格、61年東京大学法学部卒業。63年、判事補任官。以後、札幌地裁判事補、最高裁調査官、大阪高裁判事、浦和地裁部総括判事、水戸家裁所長、同地裁所長、東京高裁部総括判事などを歴任。退官後、公証人を経て、2004年、法政大学法科大学院教授。現在は弁護士

山田隆司(教授) : 1962年生まれ。2008年、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。読売新聞記者を27年間つとめたあと、12年から創価大学法学部准教授。専攻は、憲法・メディア法

嘉多山宗 : 1964年生まれ。創価大学法学部卒業。91年、司法試験合格。94年、弁護士登録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サトシ@朝練ファイト さん

    予想以上に良かった。1970年以前は「自由闊達」という言葉が当てはまるくらい意見が言えたんだね。何気にいくつも有名な事件の裏側が載っていてびっくり! ただ、筆者は死刑廃止の立場をとるが、例の無期懲・仮釈中の殺人に対してはちゃんと意見を述べて欲しかったな。別作品も手に取りたいです。

  • ケニオミ さん

    30件以上の無罪判決を確定させた、いわば検察泣かせの元裁判官木谷明氏の人生行路を表したインタビューです。木谷氏の経験に基づくと、裁判官は次の三つに分類されるそうです。捜査官は嘘をつかず、被告人は嘘をつくと信じる「迷信型」(3割)、被告人のためよく考え、最後は「疑わしくは罰せず」の原則に忠実に従う「熟慮断行型」(1割)、いろいろな雑念のため決断ができなくなってしまう「優柔不断型」(6割)。少し考えれば普通の人でもおかしいのと思う事件でも、頭の良い裁判官が有罪にしてしまう現実に背筋が寒くなる思いがしました。

  • ERNESTO さん

    まともに刑訴法に従って判事業務を行えば、著者が無罪製造装置として特筆すべき存在になるはずがない。 いかに実務上も検察や最高裁・判事間での有罪圧力が働くかが示される。 青法協も裁判官懇話会もない現在、若手の法に従う判事は育つのか? 長期拘留や代用監獄など、日本の司法は先進国最低ランクなのに、それが維持される続ける未来しか見えない。

  • CapH17 さん

    最寄りの図書館に置いていなかった為、思い切って買ってしまった本。高価な本で読み切れるか不安だったけど、内容が面白く買って損はなかった。判例について知識がない為少し難しく感じた。ウィキペディアで調べながら少しずつ読み進めることができた。

  • Piro さん

    抜群に面白かった。ここ数年で1番は間違いない。時間があったら,判例秘書と調査官解説で一つ一つ全文を読みながら,再読したいぐらい。 批判も遠慮無く厳しくて,びっくりした。調査官時代の第2小法廷の言われようはひどい。なかには,上告趣意書の出来について評価されている事件もある。刑事事件なのだから,人の人生がかかっていたわけで,当事者や弁護人,付添人が読むことは頭になかったのかと思うほど,素直な言葉が並んでいる。 裁判官は,刑事で判決を書くにあたって,どこまで悩むのだろう。自分への評価を離れて書けるのだろうか。

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人物・団体紹介

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木谷明

1937年生まれ。1963年に判事補任官。最高裁判所調査官、浦和地裁部総括判事などを経て、2000年5月に東京高裁部総括判事を最後に退官。2012年より弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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