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私はだんだん氷になった(仮)

木爾チレン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784576221465
ISBN 10 : 4576221469
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

登山家の父の遭難死、心を閉ざした氷織に降りかかる、いじめ、虐待。安らぎは推しアイドルのなりきりとのメッセージの交歓だけだったが―。

【著者紹介】
木爾チレン : 1987年生まれ。京都府出身。大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回女による女のためのR‐18文学賞」優秀賞を受賞。美しい少女の失恋と成長をナ逓た『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後、少女の心の機微を大切に、多岐にわたるジャンルで執筆し、作品表現の幅を広げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yukaring

    読み進めるほどに綾辻さんの帯コメントが心に刺さる。重い十字架を背負うような息苦しさ、つらいのに止められない毒をはらんだ1冊。いじめや虐待で傷ついた少女達。情け容赦のないこの世界で彼女たちが生きていく術は推しのアイドルを応援すること。そして次第に推しアイドルの“なりきり”とのメッセージ交換に逃避していく彼女たちがたどり着いた先は…。タイトルの『氷』が万華鏡のように変化し、謎が謎を呼ぶ展開とまるで入れ子構造のような仕掛けに目を見張る。「幸せになりたい」そんな彼女達の願いに心をかき乱される重量感のあるミステリ。

  • 木爾チレン氏の作品を読むのは二冊目です。表紙に一目惚れして読みました。「みんな蛍を殺したかった」と少しだけリンクしているのが嬉しかった。私の知らないネットのどす黒い部分とか書かれていて、そんなこともあるんだ?と興味深かった。帯に書かれている通り、これは黒歴史といって差し支えない内容でした。まさに冷たくて鋭い氷のペンと、熱くて甘い毒入りのインクで――。書かれたこの作品は私の心を抉った。

  • sayuri

    心の奥底に隠していた少女達の闇を暴き出す黒歴史ミステリ。これは相当エグい。主人公は容姿端麗な女子高生・絢城氷織。名の知れた登山家だった最愛の父が遭難死した事で彼女の人生の歯車が狂い出す。転入した高校での壮絶なイジメ、母の再婚相手からの性的虐待。唯一の生き甲斐はアイドル・炭也の推し活だったが、コロナウイルス拡大によりライブは中止。それを機にSNSで炭也の「なりきり」との交流が始まる。もう危険な香りしかしないがネットの中に救いを求め彷徨う彼女達から目が離せない。SNS全盛時代の今、リアルにありそうで恐ろしい。

  • のりオバ

    表現が上手い。そして情景が見えるような表現。時おりクスッと笑える😊某アイドルグループのファンのなりきり小説かと思いきやストーリーは殺人や同性愛と意外な方向へ進み最後までミステリー満載で読者を飽きさせなかった😃とても面白かった😆

  • ひめか*

    前作の蛍と続けて読むのがおすすめ。今度はアイドルオタクの話で、前半の推しへの想いやライブの高揚感には共感。夢小説は知ってても、こうしたなりきりの世界は知らなかった。実在するアイドルグループの名前、曲名など全て文字っており、ここまで現実と同じで良いのかと思うが、ファンはより楽しめそう。義父に性的暴力受けたり、なりきりの背後も苦しい過去を背負っていたり重い場面が多かった。前作同様それぞれの黒歴史が連鎖して悲劇が起こるが、前作よりも穏やかなラスト。過去の傷が今の苦しみや行動につながっていて、全てが黒歴史で辛い。

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