私はだんだん氷になった

木爾チレン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784576221465
ISBN 10 : 4576221469
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
276p;20

内容詳細

登山家の父の遭難死、心を閉ざした氷織に降りかかる、いじめ、虐待。安らぎは推しアイドルのなりきりとのメッセージの交歓だけだったが―。

【著者紹介】
木爾チレン : 1987年生まれ。京都府出身。大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回女による女のためのR‐18文学賞」優秀賞を受賞。美しい少女の失恋と成長をナ逓た『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後、少女の心の機微を大切に、多岐にわたるジャンルで執筆し、作品表現の幅を広げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • よつば🍀 さん

    心の奥底に隠していた少女達の闇を暴き出す黒歴史ミステリ。これは相当エグい。主人公は容姿端麗な女子高生・絢城氷織。名の知れた登山家だった最愛の父が遭難死した事で彼女の人生の歯車が狂い出す。転入した高校での壮絶なイジメ、母の再婚相手からの性的虐待。唯一の生き甲斐はアイドル・炭也の推し活だったが、コロナウイルス拡大によりライブは中止。それを機にSNSで炭也の「なりきり」との交流が始まる。もう危険な香りしかしないがネットの中に救いを求め彷徨う彼女達から目が離せない。SNS全盛時代の今、リアルにありそうで恐ろしい。

  • 茜 さん

    木爾チレン氏の作品を読むのは二冊目です。表紙に一目惚れして読みました。「みんな蛍を殺したかった」と少しだけリンクしているのが嬉しかった。私の知らないネットのどす黒い部分とか書かれていて、そんなこともあるんだ?と興味深かった。帯に書かれている通り、これは黒歴史といって差し支えない内容でした。まさに冷たくて鋭い氷のペンと、熱くて甘い毒入りのインクで――。書かれたこの作品は私の心を抉った。

  • のりオバ さん

    表現が上手い。そして情景が見えるような表現。時おりクスッと笑える😊某アイドルグループのファンのなりきり小説かと思いきやストーリーは殺人や同性愛と意外な方向へ進み最後までミステリー満載で読者を飽きさせなかった😃とても面白かった😆

  • よっち さん

    辛い現実を生きる女子高生・氷織の生き甲斐はアイドル四宮炭也の推し活だけ。感染病流行でライブが中止になり、推しのなりきりとのやりとりにのめり込むようになってゆく黒歴史ミステリ。最愛の父はエベレスト登頂間際に凍死、学校では陰湿ないじめを受けて、家に帰れば義父に毎晩性的虐待を受ける絶望の日々。顔を見たこともない相手への密かな恋にしか救いがない状況で、もうひとつの黒歴史との邂逅がまた何ともあれでしたけど、これもまた運命に導かれた出会いだったのか…それぞれの因縁を決着させてゆく中で氷織にも救いがあって良かったです。

  • まぁみ さん

    前作より世界が広がっていて面白かった。少女漫画の世界感でしたが。そうはいっても、イマドキの現代小説としてのリアルさは真に迫るものがある。実在しているかのようで、考えると少し怖くなった。総じて暗い中、ほのかな明かりを灯す物語。登場人物たちの闇は深い。残酷すぎるくらいだ。故に黒歴史が引き立っていた。私的には、VTuberの友情をもう少し読みたかった。登山に関する件はもう少し深堀りして欲しかった。いきなりエベレストは…ね。ラスト、金銭面だけでなく、精神面でも氷織に救いがあったこと、本当に良かった。未来に幸あれ!

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人物・団体紹介

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木爾チレン

1987年生まれ。京都府京都市出身。2009年、大学在学中に執筆した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で新潮社「第9回 女による女のためのR‐18文学賞」優秀賞を受賞。2012年、『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後は、ボカロ小説、ライトノベルの執筆を経て、恋愛、ミステリ、児童書な

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