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みんな蛍を殺したかった 二見文庫

木爾チレン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784576240633
ISBN 10 : 4576240633
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
けんご ,  

Content Description

――みんな誰かを殺したいほど羨ましい。
美しい少女・蛍が線路に身を投じる。儚く散った彼女の死は後悔と悲劇を生み出していく――
京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人、校内でもスクールカースト底辺の扱いを受けてきた。そんなある日、東京から息を呑むほど美しい少女・蛍が転校してきた。
生物部とは名ばかりのオタク部に三人は集まり、それぞれの趣味に没頭していると、蛍が入部希望と現れ「私もね、オタクなの」と告白する。
次第に友人として絆を深める四人だったが、ある日、蛍が線路に飛び込んで死んでしまう。
真相がわからぬまま、やがて年月が経ち、蛍が遺した悲劇の歪みが残された者たちを絡めとっていく――

【著者紹介】
木爾チレン : 1987年生まれ。京都府出身。大学在学中に応募した短編小説「溶けたらしぼんだ。」で、新潮社「第9回女による女のためのR‐18文学賞」優秀賞を受賞。美しい少女の失恋と成長を描いた『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー。その後、少女の心の機微を大切に、多岐にわたるジャンルで執筆し、作品表現の幅を広げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    少し前から気になっていた作品。スクールカーストを絡めたイヤミスとしては、美人の転校生がきたことによる不協和音というのはありがちな設定かもしれない。しかし、この少ない頁数でトリック盛りだくさんなうえに、カースト底辺オタク女子の心理描写に、他にはないリアリティを持たせることが出来た点が勝因だろうか。同じトリックを後半畳み掛けるように反復してくるのが、しっかりスリリングで、少し厳しい点もねじ伏せるだけの勢いを得ている。この作風を持ち味にしていくのか、最近出た新作も同系統っぽいので読んでみようと思う。

  • しゅら

    これはおもしろかった。そうだよねぇ、きれいなイケてる子が、イケてないオタク達に近づくなんてないだろうなって思った。でもなんかこの蛍もオタク女子たちもみんなかわいそう。「人は容姿じゃない、中身」なんて言ってもそれは綺麗事で、やっぱ容姿良いと愛される。愛されれば素直になれる。容姿悪くて愛されないと歪んできて性格も卑屈になって余計愛されにくくなる。難しいことだよ。どんな人でも無条件に愛される、なんてないしね。「「醜く生まれて、永遠にきれいな人間と比べ続けられる私の生き辛さなんて、お前にはわからないんだよ!」」

  • yukaring

    これはとにかく面白い。人の心に巣くう嫉妬やねたみ、押さえ付けるほどに深く濃くなる闇を見事に描き出した究極のイヤミス。スクールカースト底辺のオタク女子が集まった生物部に現れた美少女・蛍。異次元級の美貌を持ちながら何故かオタク少女達と友情を深める彼女。しかし蛍はある日線路に身を投じる「私を殺してくれてありがとう」という未送信のメッセージを残して。メッセージは何を意味しているのか?女性同士のひりつくような緊張感とまことしやかな嘘、そして彼女達の本音と共に明らかになる衝撃の真相。魅力的な闇に絡めとられそうな物語。

  • やも

    2024/11/9 From:やも Sub:レビュー ずっと気になっていたんです。だって流行っているでしょう?木爾チレンさんも、この本も。流行る理由が分かりました。話は少女がバラバラの遺体になるシーンから始まります。傍にあったケータイの未送信メールにはこうありました「永遠の親友へ 私を殺してくれてありがとう」。こんなの続きが気になるに決まってます。人が生きていくのに、見た目というのはどうしても判断材料になってしまうのでしょう。きらめきや温もりというのは一瞬の出来事なのかもしれません。

  • 蛍が文庫になり加筆、修正されたので再読しました。当然ながら単行本の時よりも完成度は高く大満足で読了後はボーっとしてしまいました。去年読んだばかりなのに何故、蛍が死なないとならなかったのか、何故蛍は一人暮らしだったのかが思い出せなくて読みながら「あぁ、そうだった」と思い出しました。感動とはまた違うヒリつくような複雑な心境になりました。期間を空けてまた最初から読み直したい一冊です。

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