本

本づくりで世の中を転がす 反ヘイト出版社の闘い方 集英社新書

木瀬貴吉

基本情報

ジャンル
:
ISBN/カタログNo
:
ISBN 13 : 9784087213904
ISBN 10 : 4087213900
フォーマット
:
本
出版社
:
発行年月
:
2025年12月
:
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

近年、小規模で個性的な「ひとり出版社」が注目を集めている。だが、二〇一三年創立の出版社「ころから」にはフォロワー(追随する者)がいないと業界では評判だ。その独自性の源泉はどこにあるのか。「ころから」の本の制作過程をはじめ、経営の仕方、本を取り巻く環境を伝えるのと同時に、ヘイト本が蔓延する書店とそうした社会の現状をいかに動かし、転がしていくかを考えていく。社会がヘイトの空気に覆われた二〇一〇年代以降、その暗雲を吹き払うために、そしてタフに生き抜くために、知恵を絞った者たちの闘いの記録。

目次 : 第一章 ヘイトに抗う(爆発的な売れ行きとなった『九月、東京の路上で』/ お蔵入り寸前だった『花ばぁば』/ 推敲について考えた『みな、やっとの思いで坂をのぼる』/ マンガ表現を教えられた『沸点』/ 原著とまったく異なる装丁にした『大邱の夜、ソウルの夜』/ 「分からない」と評された『奴らを通すな!』/ 「いきする本だな」の立ち上げ/ コラボ「KGB」/ 本はハサミとノリがあればできる!?)/ 第二章 スモール&タフ(出版はフェアな業界?/ 重版こわい/ 持続可能性としての「直取引」/ ファクス営業が最強!?/ 社名とロゴ/ 「日傘理論」で借金恐れるなかれ/ 製品テストとしての書評/ 『NOヘイト!』広告にノーを突きつけられて)/ 第三章 ころからのある社会(いい本屋とは/ 「書店は言論のアリーナ」に反論する/ ヘイトスピーチに対して「ものさし」を持つ/ いま図書館に求めること/ 「表現の自由」はなんのため?/ 隣に聴こえる声で)

【著者紹介】
木瀬貴吉 : 1967年滋賀県生まれ、出版社「ころから」代表。早稲田大学第二文学部中退。1991年からNGOピースボートに勤め2004年に退職。地域紙記者を経て、2008年に出版業界へ。2013年に二人の仲間とともに「ころから」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • よっち さん

    小さな出版社「ころから」代表・木瀬貴吉さんによる、ヘイトの蔓延する社会に抗いながら、しなやかに生き抜く姿を克明に描き出した1冊。2013年に創立され、わずか数人で約80点もの本を出し続け、黒字を維持する「ころから」。ヘイト本に「NO」を突きつけ、関東大震災時の朝鮮人虐殺を扱った本や、水俣病患者の声を伝える作品でマイノリティの声を届ける編集姿勢、書店を誰もが安全に過ごせるセーファー・ベースと意識して、地に足をつけて売れ線を追わず、丁寧な編集と直取引や資金繰りの工夫でスモール&タフを体現する姿が印象的でした。

  • キタ さん

    最近は、小規模で個性的な「ひとり出版社」が注目を集めていると思うが、そういった中で反ヘイト出版社として注目を浴びているよう。 残念ながら、こちらの出版社の本は多分読んだことがないと思うが、今後ご縁があったら読むだろう。 1冊の本を出版するまでの過程が丁寧に書かれていておもしろい。 これからは、想いを深く持ち行動するといい時代なんだなぁ。

  • め さん

    「表現の自由は、それが目的なのではなく手段だ。差別や抑圧のない社会を築くための」 ──あの『九月、東京の路上で』などを出している小さな出版社「ころから」の代表木瀬さん。立ち上げの経緯、これまでの本の制作過程、業界への真摯な提言が綴られた、闘いの記録。同郷で、地元のイベントで手ずから販売してもらえた一冊。 この人のつくるものは私を傷つけない、と思える文筆家やクリエイターをここ数年ずっと求めている。この出版社なら大丈夫、と加えられるのは喜ばしいことです。

  • チェアー さん

    排外主義的、差別的な表現をこの社会から一掃することで、問題は解決するのだろうか。表面的に差別的な発言が許されないとわかっていて、心の奥底では差別的な思いを抱きつつも、人前では口にしないと言う人がいる社会が、本当に差別を根絶した社会と言えるだろうか。差別的な表現や差別につながるような本がこの世に出てこないことで、自分たちが差別に対してどう向き合っているかをテストできないということはないか。

  • yunyon さん

    お話の中に出てきた本が読みたくなりました。紙の本が好きです。出版社も、書店も、読者もみんな、三方良しになってほしい。

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木瀬貴吉

1967年滋賀県生まれ、出版社「ころから」代表。早稲田大学第二文学部中退。1991年からNGOピースボートに勤め2004年に退職。地域紙記者を経て、2008年に出版業界へ。2013年に二人の仲間とともに「ころから」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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