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ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う ダーク な思想 星海社新書

木澤佐登志

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065160145
ISBN 10 : 4065160146
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan

Content Description

「新反動主義」あるいは「暗黒啓蒙」と呼ばれる、リベラルな価値観に否を突きつける暗く新たな思想潮流は、現代において陰に陽に存在感を示しつつある。本書では、その捉えがたい核心に三人の重要人物から迫っていく―ピーター・ティール、カーティス・ヤーヴィン、そしてニック・ランド。とりわけ哲学者ランドの思想に分け入ることが、本書のさらなる目論見である。ランドと、彼が率いた研究グループCCRUの影響圏は、「加速主義」「思弁的実在論」など近年の思想動向から、多様な領域における文化的プレイヤー、「ヴェイパーウェイヴ」のような文化現象にまで広範に及ぶ。

目次 : 1 ピーター・ティール(ピーター・ティールとは誰か/ ルネ・ジラールへの師事 ほか)/ 2 暗黒啓蒙(リバタリアニズムとは何か/ 「自由」と「民主主義」は両立しない ほか)/ 3 ニック・ランド(啓蒙のパラドックス/ ドゥルーズ&ガタリへの傾倒 ほか)/ 4 加速主義(加速主義とは何か/ 左派加速主義とマーク・フィッシャー ほか)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • harass

    内容がよくわからないのだが、レビュで知り気になっていた本をようやく借りる。初耳の思想家?ブロガー?たちと思想と文化を紹介。著者が無理矢理にまとめた感じは否めない。近現代の思想というものはブログが中心になるのだろうと感じる。時代、時間の審判を経ていないので薄っぺらいのはしょうがないが、同時代だからこその思想もある。与太話、中二病と言っていいが、その要素がない思想哲学などありえないのは確かで、個人的に考えていたこと興味があることにリンクしていて唸りっぱなしだった。購入する。興味がない人は読むのが苦痛だろう。

  • HANA

    現代思想の一潮流「新反動主義」がどのようなものかを、わかりやすく説明した一冊。本書を読むまでは新反動主義が西洋的リベラリズムに対峙する思想としか漠然と知らなかったけど、どのようなものか知って愕然。何というかアナーキズムと終末論的強迫神経症と中二を混ぜ込んだような感じ。登場人物全員頭良すぎて拗らせちゃった感があります。あ、でも最近アメリカで金持ちが固まって独自の自治体を作ってるという話聞いた事があるから、必然なのか思想が影響したのか。しかし現代にいたってもまだニーチェとマルクスの影から逃れられないんだなあ。

  • はっせー

    現代の思想について深く理解したい人におすすめの本になっている!副題にもついているダークな思想。いまの世の中において多様性を尊重されているためダークな思想も排斥ではなく存在を認めているような現状。新反動主義。リバタリアニズム的要素を含みながらも反民主主義を展開している考え方。その背景にあるのは9.11に始まるテロリズムやリーマンショックでの金融の泥沼化などが相まって一定の支持が集まっている。なかなか難しい主義であるがこういう思考も勉強しないと対立軸が見えなくなってしまうかなって思った!

  • かふ

    ペイパル(電子決算)の創始者ピーター・ティールはルネ・ジラールの影響を受けてニーチェの超人思想やサイバー・パンクのSFの影響下の中でネット世界のブラックマーケットに活路を見出しリバタリアン系(新自由主義)のオルタナ右翼になる。そしてカール・ヤヴィンのファシズムは人間による支配ではなく、AIや地球外生物(神に代替わりする宇宙人『三体』的な世界だろうか?)で、それを「フナルグル」と名付け全体主義的独裁者となる国家を理想とする。そして、啓蒙哲学(カント)からの超越する「暗黒啓蒙」を提唱するニック・ランドへ。

  • 内島菫

    閉じ込められたような現在が永遠に続くような、終わりがずっと終わり続けるような、未来が初めから消滅していて幽霊のように宙吊りになっているような、そういう風に感じながら生きている人々の政治的、哲学的、思想的、創造的な感情の発露が「新反動主義」あるいは「暗黒啓蒙」と呼ばれる動きと思えた。そこには現状に否を突きつける反動としての感情がある。それはまるで鬱病等メンタルヘルスの問題が個人のみの問題に還元されてしまい、社会的・経済的な構造が不問に付されることへの反転にも見える。何でも自己責任にされながら、

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