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テレビが伝えない憲法の話 Php新書

木村草太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569816227
ISBN 10 : 4569816223
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
April/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

そもそも憲法9条、96条は改正できるのか?集団的自衛権から非嫡子相続まで。憲法論議を正しく楽しむための一冊。

目次 : 序章 日本国憲法の三つの顔/ 1 憲法の価値を噛みしめる―国家を縛るとはどういうことか?/ 2 日本国憲法の内容を掘り下げてみる―いわゆる三大原理は何を語っていないのか?/ 3 理屈で戦う人権訴訟―憲法上の権利はどうやって使うのか?/ 4 憲法9条とシマウマの檻―どのように憲法9条改正論議に臨むべきか?/ 5 国民の理性と知性―何のための憲法96条改正なのか?/ 終章 日本国憲法の物語―事を正して罪をとふ、ことわりなきにあらず。されどいかにせん

【著者紹介】
木村草太 : 1980年、横浜市生まれ。東京大学法学部卒業、同助手を経て、首都大学東京法学系准教授。専攻は憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • WATA

    タイトルは「テレビが伝えない憲法の話」だが、実際の中身は「テレビの短い時間では伝えきれない憲法の話」。そもそも憲法とはどういう性質の文章なのか、憲法9条はどう解釈するのが自然か、といったことが書かれている。素朴で分かりやすい意見に飛びつかず、今まで積み重ねられてきた議論を確認しようという姿勢が貫かれており、内容に思想的な偏りは少ないように思う。憲法9条と国際法との関係、「武力の行使」と「個別的自衛権」と「集団的自衛権」の区別、憲法96条の改正議論の問題点などがスッキリと見通しよくまとまっている良書。

  • 1.3manen

    国家:社会秩序のために権力を作り、それを運用する団体(30頁)。人の宗教に関与しない一方、強大な権力を担う(44頁)。強大で統一的な権力を主権と呼ぶ(45頁)。あまりにも分かりやすいものは、何かを強力に隠ぺいする(57頁)。この見えにくさに鋭い感性で臨みたい。国民主権:国家権力は全て国民により講師される原理(70頁)。国民の意思:少数派、将来世代を考慮した全体の利益を実現する意思(83頁)。安倍にはこの意思が脆弱。

  • そり

    テレビが伝えず、この本が伝えるのは、憲法学の楽しさ。もっといえば、理論や歴史の楽しさ、といった感じだろうか。僕のような憲法に明るくない者にも、身近な例え話をはさみながら、憲法に親しみをもてるように近づけてくれる。しかし、著者は素朴なわかりやすいものに加工したりはしない。憲法に明るくなければ、親しみやすそうになってもやはりややこしい。それが著者の誠実さであり、憲法の面白さの性質だと思う。例えの一つに、詰め将棋の一手詰めでも最初のうちは苦しいが、慣れてくると七手九手を楽しく解けるようになる、とあった。↘

  • onasu

    表題は偏向報道云々ではなく、メディアでは時間や紙幅に制約があって伝え切れない、との意。  この辺り、あとがきで冗談も交えているが、昨今の安保騒動でも、双方が分かり易いワンフレーズ合戦。そんなことで結論を出していいのか、てのが本旨。そういうと丁寧な議論となるのが今風だけど、内実は時間を費やす、てだけのポーズ。  僕らは、どうやって自分の身を守っていくのか。単純に結論の出る話しじゃない。ありゃ?、草太さん曰くの、憲法の話し=9条になっちゃってるぞ。  他の方のも読んでみよう、そう思わせてくれる好著でした。

  • 夜長月🌙新潮部

    「WATA」さんのオススメ。憲法に関する至極まっとうで、公平な話。わかりやすくて面白かった(脱線が軽妙)。タイトルについては、後書きで著者自身も弁明している。内容が優れているだけに勿体ない。話を固くせず、文才が十分あるのにどうしてしまったのか?★★国際法を知った上で、憲法を読むと「集団的自衛権」は他国の防衛を援助する権利とわかる。つまり、日本の防衛には使えないことが言葉の定義上定まっている。安倍さんも国際的な憲法の常識を勉強してほしい。偏りのない良書という所はまさに「WATA」さんに賛同。

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