美しいこと 講談社文庫

木原音瀬

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062774826
ISBN 10 : 4062774828
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
追加情報
:
368p;15

内容詳細

別れた女の服を着て、夜の町を歩き男の視線を浴びる快感にはまった松岡。ある夜、行きずりの男に乱暴された松岡を救ったのは、会社の冴えない先輩・寛末だった。寛末の純粋な愛に惹かれた松岡は「女装」のまま逢瀬を重ね、告白を受ける。叶わぬ愛の苦しさと美しさを描き、舞台化もされた、木原音瀬の最高傑作。

(「BOOK」データベースより)

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男性同士の恋愛、いわゆるBL小説です。個人...

投稿日:2021/04/11 (日)

男性同士の恋愛、いわゆるBL小説です。個人的にこのタイプの小説にハマっているわけではありませんが、勧められて読みました。共感できる部分と、なぜそうなる!?という気持ちが入り混じりながら、最後までストーリーが進んでいきます。おすすめです。

ai さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 匠 さん

    別れた彼女の残した服を着て女装を始めるっていうのがせつなくも滑稽に映るが、この物語はもっと深く、読み進めて行くと主人公の松岡にすごく同情してしまう。女装とは気づかずに松岡を異性として恋した寛末の心情の変化もリアルだし、この人なら理解してくれると信じて真相を打ち明けた松岡の純粋な気持ちも、すごくよくわかる。ただ何より難題なのは二人ともゲイなわけではないということだ。困惑して拒絶し、相手の豹変した態度に傷つきながら、心通い合わせてたあの時間は何だったのかと悩み抜く。恋の本質を描く読み応えある心理描写だった。

  • あも さん

    語りたくなる作家。そして言葉を尽くした挙げ句、読まなきゃ分かんないよ!と押しつける。そんな"特別"な作家だ。女装趣味のイケメンと会社の非モテ男。異性愛者同士が戸惑い傷つけ合っても離れられず惹かれ合う。数多のBLと一線を画す理由はここにある。欲すれば手に入ると無垢に信じたのはいつまでか。自分だけを見て、振り回されて夢中になって、必死に無様に愛してよ。たった一人のあなたへの…ささやかで慎ましく、そして贅沢で傲慢な願い。綺麗な物を願う程に醜くなると知る。それでも届くと信じて手を伸ばす。その姿こそが、美しいこと。

  • ヒロ@いつも心に太陽を! さん

    もうさ…「なんで寛末みたいな男に惚れちゃったかなぁ!」っていう。女として愛されていた時と男とわかってからの態度、読んでいて松岡の心中を思うとヒリヒリ痛いわ寛末にいらつくわで!どうなるのか二人が気になって最後まで一気読みしちゃったよ。惚れたら負けだよなぁ本当に。一般に出回るBL作品はノーマル男子もあっというまに男を愛することを受け入れちゃうけど、実際ならばこれくらい葛藤があるのがリアルだろうな。この続きもあるというがここで読むのをやめた方がいい気もするし〜迷う!

  • ナマアタタカイカタタタキキ さん

    女装が趣味のイケてる営業マンが、同じ会社の冴えない男の不器用な優しさに触れ、うっかり恋に落ちてしまう話。自身の心情の変化に戸惑いつつ、女性の姿で逢瀬を重ねる部分は読んでいてドキドキした。が、例の交わったシーンのアンリアル具合にびっくりして一気に冷めてしまってからは…その後のせめぎ合いはよく描かれていたので少し持ち直したものの、どこか白けた気持ちのまま読み終えてしまった。それがBLだ、創作だと言われればそれまでだが。もう少し葉子でギリギリまで粘ってくれた方が楽しめたけど、それは話の趣旨が変わってしまうか…→

  • 辺辺 さん

    ノベルスにて読済み。こちらでは解説のみ読み(失敬)。恋の切なさ、愛おしさ、苦しさ、もどかしさなどぎゅっと詰まった情感あふれる素晴らしい作品です。下巻ではさらに怒涛のような展開になりますので、是非読んでいただきたい。本作のテーマは恋、ジャンルは言わずともわかりますがBLであり。個人的にジェンダー(性差)ゆえに苦悩する人々のお話ではないかと思う。新装版での表紙は少々残念であります。P.S:下巻発行時にはぜひとも「愛すること」も収録していただきたい。

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人物・団体紹介

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木原音瀬

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。『箱の中』『美しいこと』をはじめとするボーイズラブ作品を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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