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木下杢太郎随筆集 講談社文芸文庫

木下杢太郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062903035
ISBN 10 : 4062903032
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

北原白秋らと文学美術運動「パンの会」を組織し、小説家、劇作家、キリシタン史研究家等として活躍した耽美派の詩人は、医師としてハンセン病根絶に尽力した智と義の人でもあった。三島由紀夫が「いちばん美しい紀行文」と称した「クウバ紀行」、加藤周一が鴎外以後、荷風と共に「高雅な余韻」を伝えると評する史伝(「森鴎外」)他を収録。旺盛な好奇心と繊細な感受性、広い教養と思惟の深さを具えた巨人が遺した散文の精髄。

目次 : 1(小学校時の回想/ すかんぽ/ 僻郡記 ほか)/ 2(市街を散歩する人の心持/ 京阪聞見録/ 海郷風物記 ほか)/ 3(小林清親の板画/ フウゴオ・フォン・ホフマンスタアル父子の死/ 古語は不完全である・然し趣が深い ほか)

【著者紹介】
木下杢太郎 : 1885・8・1〜1945・10・15。詩人、劇作家、小説家、美術家、キリシタン史研究家、医学者。静岡県生まれ。東京帝国大学医科大学卒業。大学生時代、森鴎外に会い、以降生涯を通じて影響を受ける。また、医学者としてはその後半生をハンセン病根絶に捧げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yuma6287

    隠れた名作。豊富な語彙と豊かな想像力が織り成す文章は圧巻。とりわけ風景描写は緻密で美しい。私のお気に入りの紀行文はクウバ紀行。洋画を連想させる風景描写が良い。語彙力も鍛えられるのでオススメです。

  • 無意味への献身

    期待したほど面白くはなし。文体がエスプレッソのようで、鴎外なんかが好きな人は堪能できるだろうが、散文的な私にはやや苦痛。「すかんぽ」は読みたかったので一読できて良かった。博物学的知識と回想が交互に綴られ、今これを書いている木下杢太郎と太田正雄少年の面影が交差する感覚がいい。三島由紀夫が絶賛した「クウバ紀行」は異国情緒がぷんぷん漂うようで、一読の価値あり。ちなみに「クウバ」はキューバのことです。

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