TIMELESS

朝吹真理子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103284635
ISBN 10 : 4103284633
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;20

内容詳細

恋愛感情のない結婚をしたうみとアミ。南海トラフ地震後の2035年、息子のアオは奈良のお茶屋に向った――。七年ぶりの新作長篇。

【著者紹介】
朝吹真理子 : 1984年、東京生まれ。2009年「流跡」でデビュー。10年、同作でドゥマゴ文学賞を受賞。11年「きことわ」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    きっかけは、いつも魅力的な感想を書かれる読友さんが結構、辛口な感想を書かれているのが意外に思い、この本を借りる事になりました。因みに初、朝吹真理子です。恋愛感情・利害関係すらも抜きで結婚したうみとアミ。真に変なのかもしれないが、この二人や家族への常に薄布越しに姿を隠しているような薄い会話に既視感を覚えて仕方なかった。それは家族と会話する時に感じる疎外感とそれでも誰も大きくは傷つかない安心感に似ているから。そして死者の筈なのにうみの回想によってどんどん、うみの中での存在感を示すゆりちゃんは正に残り香のよう。

  • kana さん

    著者の満を持しての芥川賞受賞第一作。現在過去未来も夢もうつつも血縁も種の違いも曖昧になってみんな繋がっていくような、美しく繊細な言葉の連なりに魅せられて、陶然とする。素晴らしい読書体験で、年初にしてこれはもう年間ベスト級です。うみとアミ。なりゆきで愛なき結婚をしたはずなのに、普通なら不幸な展開のはずなのに、流れる時間は温かく、でも切なくもあって。そしてアオとこよみへと時は流れ、桜に惑い、行きつ戻りつ。こういう関係を築くのも良いなと、「たいせつになったなりゆき」のくだりを読んで噛みしめるように思うのです。

  • かりさ さん

    淡々と言葉は紡がれる。儚げにうつろう時間の中をまるでふわふわと海月のように漂う感覚。美しく透きとおる世界は、その下に幾重にも重なった乳白色の澱が掬われずにいるからだろうか…静謐な筆致からたちのぼる朝吹さんの言葉たちがあまりに美しく、時間をかけてずっと漂っていました。うみとアミの関係性、何気なく紡がれる日常の尊さ、そこに落とされるゆりちゃんの幻想。過去と現実、未来と幻想のあわいに揺れる静かな思いはひとつまたひとつと重なる澱に降り積もる。

  • いたろう さん

    お互いに恋愛感情という余計なものがないからこそ結婚し、「交配」で子供を作ろうとした「うみ」と「アミ」の二人。仮面夫婦のようだと思われた二人の、相手に過剰な期待を抱かず、相手の自由を尊重する姿が、逆に理想の夫婦像ではないかと思えてくる不思議。冒頭で2人が訪れる我善坊谷の、時間から切り離されたかのような景色が象徴する、時間を超越した感覚、うみとアミの子、アオが経験する、通常とは異なる時間と空間。ここでは、長い時間の物語が、一列に縦に流れるのではなく、同じ平面上を縦横に流れているのではないか。20年後の現在へ。

  • 野のこ さん

    装丁のようにカラーがすき透るような美しい文章。海の中を漂うくらげのようなふわふわと時代を超えて、空中散歩をしてるみたいでした。幻想的で夢心地。お茶や植物の香水の香り、甘いカクテルを飲んでほろよいになった気分(実際にちょっとお酒を飲みました)。恋愛感情を抱かないうみとアミの結婚生活、そしてその子どものアオの時間。切なくともなんとも優しい気持ちになった。朝吹さんの感性が素晴らしい。もっと余裕のあるときに ゆっくりじっくりと読みたかったです。

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