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動物の系統分類進化学

朝倉彰

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784621311714
ISBN 10 : 4621311719
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

地球46億年の歴史の中で,現在の動物の体制と基本的に同じ生物が現れたのは,約5億4000万年前の古生代のカンブリア紀とされる.そこから現在に至るまで多種多様な動物が進化し,現在も日々さまざまな分類群で新種が発見されている.動物は非常に多様な体制をもち,サイズも顕微鏡サイズのものから巨大なタカアシガニまでさまざまである.地史的にはカンブリア紀から現在に至るまでに5回の大きな大量絶滅があり,現在,地球規模での環境問題が起きている中で6回目の大量絶滅が進行しているといわれている.こうした中で動物の多様性を理解することは,生物学の基本であると同時に,今日的な応用分野の問題に対しても重要であると考えられる.
 分子生物学の発展は,動物の系統分類学に革命的ともいえる影響を及ぼしている.動物の系統関係は大きく見直され,動物の形態進化の歴史の推定もこれまでにない精度で行えるようになった.本書は,そういった分子系統学の最近の研究発展を取り込んだ,大学生向けの動物多様性の教科書である.

全体は二部構成になっており,第I部は総論としての動物の分類と系統に関する解説である.動物の分類学の歴史,形態と分子系統からみた現代の動物の分類法,国際動物命名規約の紹介,種というもののありかた,系統の考え方と系統樹の読み方,分子系統の方法論,種分化を促進する地理的なイベント,地史と地球の生物相の成立と日本列島の生物相の成立などを紹介している.第II部は各動物門の各論で,それぞれの動物門の形態的特徴,系統と分類,生殖・発生・生活史,生態を紹介している.

動物の系統分類進化学は,ともすれば記載的な学問になってしまいがちであるが,科学の基本である「周囲に広がる現象に関する疑問に答える」というスタイルを授業でも取り込みやすくするために,「自習に役立つオンライン付録」も作成し,反転授業にも用いることができるようにしている.オンライン付録では,社会と関連する話題や,系統進化学的なポイントの解説,各動物の特徴や生態についての「考えてみよう」クイズを用意している.さらに,普段は目にすることが難しい動物の姿を美しい写真や動画で見ることができるようになっている.

【著者紹介】
朝倉彰 : 京都大学フィールド科学教育研究センター 特任教授

河村真理子 : 京都大学フィールド科学教育研究センター 講師

和田洋 : 筑波大学生命環境系 教授

中野智之(税理士) : 京都大学フィールド科学教育研究センター 准教授

後藤龍太郎 : 京都大学フィールド科学教育研究センター 助教

下村通誉 : 京都大学フィールド科学教育研究センター 教授

山守瑠奈 : 京都大学フィールド科学教育研究センター 助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mft

    図書館本。動物界の系統についての本。最初に系統とはとか種が分化していく原因とかいった概論があり、現状の分類と残されている議論なども紹介される。そして、動物界の各門を(多細胞の動物と類縁性が指摘されている単細胞の襟鞭毛虫から)それぞれ紹介する。多くの種が属する分類群ほどあくまで概論という感じになる。我々ヒトは脊索動物門脊椎動物亜門に分類されるのだが脊椎動物については説明がバッサリ省略される

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