なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか 講談社+α新書

望月衣塑子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065200278
ISBN 10 : 406520027X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
佐高信 ,  
追加情報
:
190p;18

内容詳細

ウソと欲と保身にまみれた日本の支配層、その暗部を間近で見ながらなぜメディアは報じようとしないのか? この国の「中枢」を蝕む病根を暴き出す!!

コロナ禍、黒川、森友……国難のなか、政権と、「なれ合いジャーナリストたち」は私たちの知らないところでいったいなにをしているのか?

権力が隠し、メディアが伝えない真実の姿とは?
最前線で弧闘する「新聞記者」望月衣塑子だからこそわかる迫真のドキュメント!

〈望月衣塑子 あとがき〉より抜粋

「内閣記者会は世間からも見放されつつある。オフレコ取材を重視し、会見が形骸化すれば、会見も記者クラブも存在の意義がなくなるばかりか、今回の首相会見のように権力に利用されてしまう。このままでは日本のジャーナリズムは完全に崩壊することになる。政治部記者はもっと危機感をもつべきだろう。

 ジャーナリズムが政治や社会の実相に近づき、真実を伝えていくには、何ができるのだろうか。異色の官僚やメディアで活躍した先陣たちとの対話を重ねてきた佐高さんの話は、示唆に富み、ジャーナリストとしての基本の姿勢について、考えさせられることだらけだった。読者の方々にとっても、本書が少しでも、これからの日本の政治や社会、官僚やメディアのありようを考える一助となっていただければ、うれしい」



目次より

序章に代えての往復書簡
望月衣塑子より いまこの国を蝕んでいる本当の病根
佐高信より 官主主義と分断と

第一章 芸能と政治が切り結ぶ 映画「新聞記者」の衝撃
第二章 告発と報道 権力中枢に斬り込むために
第三章 権力と新聞の危険な関係 記者の存在意義とは何か
第四章 隠蔽と沈黙をぶち破れ 森友問題の新たな核心
第五章 命と生活を懸けて コロナがジャーナリズムに突きつける

あとがきにかえて 望月衣塑子というひと 佐高信
あとがき ジャーナリズムの危機と光明と 望月衣塑子

【著者紹介】
望月衣塑子 : 1975年、東京都に生まれる。新聞記者。慶應義塾大学法学部卒業後、東京中日新聞社に入社。千葉支局、横浜支局を経て社会部で東京地検特捜部を担当。その後経済部などを経て社会部遊軍に。著書『新聞記者』は映画化され大ヒット。日本アカデミー賞の主要3部門を受賞

佐高信 : 1945年、山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。高校教師、経済誌編集者を経て評論家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 旅するランナー さん

    安倍政権によるメディアコントロールの危険性と、それを許す日本のジャーナリズムへの危機感が語られます。望月さんから質問機会を奪った菅官房長官が後任総理大臣になって、更なる締め付けが進むのだろうか。映画「新聞記者」の裏話もあり、河村プロデューサーが日本アカデミー賞授賞コメントに政権への批判を一言込めたいと日テレに事前相談していたが、その時になって羽鳥アナが監督にマイクを回した。また、父安倍晋太郎による、まだ子供だった頃の息子晋三評が「出来が悪いんだけど、ただ、言い訳の天才だ」ってのが笑わせます。

  • TAKA0726 さん

    今の記者は皆揃っておとなしくサラリーマン化、型にはまったこと以上の行動を極端に恐れ気迫なし、それは長年安倍政権のメディアコントロールを許し共犯は公明と維新、昭子呼捨てで厳しい指摘。側近だけで決めたアベノマスクそのものが不要不急、社会的弱者に思いが至らないのはボンボン首相の限界、上に立つ政治家が愚かであるほど官主主義でバカな大将敵より怖い、批判を大事なものと認識できず弱いから群れるのではなく群れるから弱い。今のジャーナリズムは池上彰化のただの解説、批判も肯定もせず中立化。毎日まやかし、読売与太者、朝日偽紳士

  • Hiroshi さん

    菅官房長官への質問で有名な望月記者と、「安倍晋三が首相になったことが緊急事態」とコメントした佐高信との対談。第2次安倍内閣の酷さは、保守本流記者の岸井成格が反安倍になったことからも判る。父安倍晋太郎は、「出来が悪いんだけど、言い訳の天才だ」言っていた。かつての保守政治家には批判する人も大事だとも言っていた。だが安倍晋三は人を敵か味方かでしか判断出来ない、狭量だと。芸能は権力と対峙して磨かれた。記者も歴史的に不良がなる職業。だがそこが変わってきた。森友問題は、首相の大阪入りと、大阪維新の会、公明党の調査要。

  • Melody_Nelson さん

    タイトルからして激しい内容かと思ったら、特に新しいこともなく、サラッと読める。個人的には、過去の素晴らしいジャーナリストの何人かを知ったのが収穫。竹中労は名前だけは知っていたが読んだことがなく、また、本田靖春に至っては知らなかったのだが、調べたらなかなか面白そうなので今度読んでみよう。権力をウォッチするジャーナリズムは大事なのに、昨今は権力に迎合し、一緒にパンケーキ食べて喜んでるようで…。これから、どんな国家になっていくのだろう。

  • MK さん

    東京新聞の望月記者と、評論家の佐高信氏の対談形式で書かれている本。冒頭に「序章に代えての往復書簡」としての二人の文章がある。そして、「あとがき」については、望月記者が冒頭の往復書簡を書いたあとの出来事も含めて加筆したものだ。 二人の対談でメディアとは関係ない話も出てくるが、それも含めて興味深く読めた。 メディアは権力の監視という役割を忘れることなく、国民の期待に応えてくれることを強く望む。

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