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原発・正力・cia 機密文書で読む昭和裏面史

有馬哲夫

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106102493
ISBN 10 : 4106102498
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2008
Japan

Content Description

日米で反米・反核世論が盛り上がる1950年代。正力松太郎・読売新聞社主とCIAの奇妙な協力関係から始まった、巨大メディア、政界、産業界を巡る連鎖とは。機密文書が明らかにした「対日情報戦」の全貌。

【著者紹介】
有馬哲夫 : 1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学教授(メディア論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • リキヨシオ

    読売新聞を買収して社長となり、日本テレビ放送網の創始者にして初代社長となった「正力松太郎」は「総理大臣になる」という野心を持つ。一方で原子力大国アメリカはソ連やその周辺国の核武装を怖れて、アメリカ発による各国への原子力技術の提供、研究開発の協力によって自陣営への取り込んでソ連との覇権争いを有利に進めたいという思惑。日本の「原発」導入には「正力」と「CIA」の協力が始まりだった。

  • みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

    1950年代、第五福竜丸事件で高まった日本での反米感情を抑えるためのCIAの工作と、総理となるための武器として原発導入をもくろんだ正力松太郎・読売新聞社主の暗躍ぶり、そして両者のかかわりあいを解禁されたCIAの機密文書をもとに解き明かす。互いの思惑は紆余曲折をたどったが、原発の導入が個人的な利益のための道具とされ、それがいま全国に原発が林立する礎を築いたということにあ然とさせられる。その旗振りに読売新聞が動員された歴史も紹介され、今日の原発災害をとらえる上でも考えさせられるところが多かった。

  • 糜竺(びじく)

    読売新聞社社主だった正力松太郎の話。原子力の父、テレビ放送の父とも呼ばれた男。強烈な個性と、かなりアクの強い人物だと感じた。すごい野心家でエネルギッシュな人であることが伝わった。

  • 軍縮地球市民shinshin

    読売新聞の正力松太郎が首相になりたくてCIAに協力し、原発導入を首相就任前の「実績」にしたかったことが如実に記されている。この本を読むとワンマン社主だった正力が読売や日本テレビを使って自己にプラスになるようなニュースを流していたのかよく分かる。正力がいなければ東海村の原発はあんなに早くできなかったかもしれない。しかしCIAの諜報力はすごい。公文書を保存し公開するということは大変意義深いと感じた。本書で有馬先生は一般に有名になった感がある。

  • ハチアカデミー

    国家レベルで物事を動かすとき、それぞれの利害がどのように絡み合い、事態が進行していくのかを読み解く一事例である。が、戦後のマスコミとアメリカと政治家の癒着とヘゲモニー争いの結果が、現在の日本社会、原発の問題に繋がっていてかつ誰もその尻拭いをするつもりがないというのだから呆れるしかない。これだけの機密文書が公開されているにも関わらず、あまりにも人々の目に触れていなさすぎるしいなさすぎた。311前の刊行物にも関わらず、事故が起こった際の損害賠償制度の二重構造や、どこの原発を輸入したのかなどを指摘している点も◎

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