Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• あらたん

  読了日：2024/12/27

  テレサテンの評伝。もう亡くなってから30年ほど経つが、私も遺体の写真が放送されたことは朧げに覚えている。台湾の外省人という出自からか、テレサの中国の民主化に対する並々ならぬ思いが印象に残った。あとは、芸能マスコミのいい加減さ。これは30年経っても全然変わってない、というか、さらに悪化してるように思う。

• 雲をみるひと

  読了日：2022/10/27

  テレサテンの生涯がテーマ。諸説ある人物であることに加え作者の指向もあると思うが、かなり政治的によった強い書きっぷりに思える。歌手テレサテンというより戦後中国史に翻弄されたテレサテンについての本だと思う。

• anken99

  読了日：2018/07/17

  オウム取材で知られる有田さんの著作。台湾というセンシティブなエリアに生まれたテレサテンを、この人だから紐解くことができたのか。そのテレサの生涯は、まさに大河ドラマ。これだけ政治的背景に翻弄されていたとは知る由もなかった。テレサの歌声も聴いてみようと思う。

• こちょこちょ

  読了日：2017/09/08

  オウムの時に脚光を浴びた有田さん、こういうのも書いていたんだ。テレサテンの「別れの予感」が好きで今でも良く聞くが、テレサテンの人生まではあまり知らなかった。大陸では日本でいう美空ひばりくらいの存在であったが故政治利用されたりと悲運な一面もあったらしい。文庫本の解説を三浦しをんさんが書いており、しをんファンには嬉しい一冊だった。

• アーク

  読了日：2016/12/14

  テレサ・テンって思った以上に情の強い人だったんだな、と本書を読んで感じた。台湾に生まれながら両親の祖国である中国を愛し、天安門事件に心を痛める様子、数少ない恋人たちに献身的に尽くしながら仲を引き裂かれてしまう哀しみ。そんなに繊細で傷つきやすい心を持っているからこそ、特に日本語で歌う切ない歌詞や、中国語の歌の祖国への想いが凜々と伝わってくるんだろうな。富と名声を得ることと、門者の幸せを得ることは違うんだよな、と考えを新たにした一冊。

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