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星新一 上巻 一〇〇一話をつくった人

最相葉月

User Review :4.5
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101482255
ISBN 10 : 410148225X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2010
Japan

Product Description

【講談社ノンフィクション賞(第29回)】【日本SF大賞(第28回)】【日本推理作家協会賞(第61回)】【星雲賞 ノンフィクション部門(第39回)】【大佛次郎賞(第34回)】

「ボッコちゃん」「マイ国家」など数多のショートショートを生み出し、今なお愛される星新一。森鴎外の血縁にあたり、大企業の御曹司として生まれた少年はいかなる人生を歩んだのか。星製薬社長となった空白の六年間と封印された負の遺産、昭和の借金王と呼ばれた父との関係、作家の片鱗をみせた青年時代、後の盟友たちとの出会い――知られざる小説家以前の姿を浮かび上がらせる。

Content Description

「ボッコちゃん」「マイ国家」など数多のショートショートを生み出し、今なお愛される星新一。森鴎外の血縁にあたり、大企業の御曹司として生まれた少年はいかなる人生を歩んだのか。星製薬社長となった空白の六年間と封印された負の遺産、昭和の借金王と呼ばれた父との関係、作家の片鱗をみせた青年時代、後の盟友たちとの出会い―知られざる小説家以前の姿を浮かび上がらせる。

目次 : 第1章 パッカードと骸骨/ 第2章 熔けた鉄 澄んだ空/ 第3章 解放の時代/ 第4章 空白の六年間/ 第5章 円盤と宝石/ 第6章 ボッコちゃん

【著者紹介】
最相葉月 : 1963(昭和38)年、東京生れの神戸育ち。関西学院大学法学部卒業。科学技術と人間の関係性、スポーツ、教育などをテーマに執筆活動を展開。『星新一』にて大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞、日本SF大賞、日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、星雲賞(ノンフィクション部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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大作だが一気に読めた。星新一という人物が...

投稿日:2020/04/24 (金)

大作だが一気に読めた。星新一という人物が浮き上がる。

mori さん | 山梨県 | 不明

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ショートショートの名手として知られる星新...

投稿日:2019/01/14 (月)

ショートショートの名手として知られる星新一の評伝。 星新一の小説を1本を読んだことがない、という人は多くはないだろう。一方、星新一がどのような人であったのかを知っている人は、それほど多くないだろう。彼の父の話を描いた『人民は弱し 官吏は強し』やエッセイでも読まない限り、小説から人物像を導き出すのは難しい。本書は、星新一という人物を、多くの関係者へのインタビュー、遺品などから浮き彫りにしたもの。 500ページを超えるが、概して読みやすい。先見的なことを多数描いている謎に迫りながら、実像に迫る。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 小梅

    星新一の生い立ちはザックリと知ってはいたが、父の星一の人物像も詳しく書いてある。高校生の頃、品川区平塚にあった星新一宅に行った事もあったし、数年前には星薬科大学に行って星一の銅像や資料館も見せてもらった事があるので、星一についてもだいぶ知ってはいたが、改めてパワフルな人だったんだなぁと思った。上巻は日本にやっとSFと言う言葉が生まれた頃まで。さて下巻に突入します。

  • Tetchy

    まず衝撃的だったのがいきなり序章で星新一の臨終までの顛末が書かれる事である。1001編ものショートショートを書き上げた後、筆を折ってから、魂が抜け落ちたかのように急激に老衰する星氏の様子が実に痛々しい。しかしその後はまず星氏の父一の伝記が始まる。星氏が父の死で案に反して副社長に祭り上げられ、食い物にされていく様はなんとも痛々しいが、その後矢野徹氏が登場するに至って俄然面白さを増してくる。星“親一”が星新一になり彼が文壇に現れたことが「事件」であったことが検証されていく。この日本SFの黎明期が実に面白い。

  • kokada_jnet

    傑作評伝。最相さんには、本人はご希望されないかもしれないが、小松左京の伝記もぜひとも、お願いしたいところ。どうも、このままだと書いてくれる方が現れないようなので。しかし、この本の刊行時に「私自身は星新一という作家をあまり評価していないので、こんなに大部な評伝が書かれるほど文学史的な位置のある作家なのかという疑問をもった」とカマシタ、川村湊はいい根性している。『異端の匣―ミステリー・ホラー・ファンタジー論集』という本まで書いているのに。ジャンル作家の中でも、星新一は子供向け作家と思っていたわけね。

  • yamatoshiuruhashi

    昭和40年代末期に高校生だった私は、その頃出版されていた星新一のショートショートの文庫本を全部揃えたことがあった。手塚治虫のW3(ワンダースリー)の主人公や兎に化けた宇宙人の名前が先に頭に入っていて、高校入学早々に友人からそれらは星新一という作家から取られていると聞いて初めてその作品を手に取った。私は星新一を契機に小松左京や筒井康隆を読むことになるのだが、その星新一自身については通り一遍のことしか知らなかった。少年時代から客観的に星新一を語る本書で再び星新一への興味が湧き起こってきた。興味津々で下巻へ。

  • KAZOO

    2年前に、上だけを読んで下巻を読んでいなかったので上巻の初めから再読です。星さん自体はいろいろご自分のことや家族先祖のことを何冊かに書かれていますが、第三者のしかもノンフィクションを書かれてはかなりの手練れである最相さんが書かれるとなると期待が持てます。父親や少年時代のことなどさらにはどのような本を読んでいたかなど興味が尽きません。

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