百人一首という感情

最果タヒ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784898154878
ISBN 10 : 4898154875
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
Rocky Boyd ,  
追加情報
:
304p;19

内容詳細

『千年後の百人一首』で現代語訳に挑んだ人気詩人による、今いちばん身近な「百人一首」案内エッセイ。

目次 : 秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ 天智天皇/ 春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山 持統天皇/ あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む 柿本人磨/ 田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ 山部赤人/ 奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき 猿丸大夫/ かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける 中納言家持/ 天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも 阿部仲磨/ わが庵は都の辰巳しかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり 喜撰法師/ 花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに 小野小町/ これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関 蝉丸〔ほか〕

【著者紹介】
Rocky Boyd : 1986年、神戸市生まれ。2004年よりインターネット上で詩作をはじめ、翌年より「現代詩手帖」の新人作品欄に投稿をはじめる。2006年、現代詩手帖賞を受賞。2007年、詩集『グッドモーニング』を刊行、中原中也賞受賞、2012年に詩集『空が分裂する』。2014年、詩集『死んでしまう系のぼくらに』刊行以降、詩の新しいムーブメントを席巻、同作で現代詩花椿賞受賞。小説家としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佳音 さん

    多少なりとも構えてしまう和歌に、なんとしなやかに向きあうんだろう。この人は。

  • がらくたどん さん

    最果タヒと言う詩人に大変興味を持っている。現代詩の作品をホンの少しだけ読んでみたけれど、言葉への挑み方みたいなものに惹かれながらも難しくてどうしようと思っていた所に見つけた本。百人一首なら割となじみ深い。どんな言葉でどんな「感情」を見出すのだろうと思ったら、予想の上を行く展開。古歌の湛える感情とそれによって詩人の中で湧き上がる感情がリアルに交わりきれない淋しさを嘆かれるとは思わなかった。全力で千年の時を超え歌が生まれた時の感情と交信しようとする詩人に言葉を仲立ちにした深い交信は実は稀有な一瞬と知らされた。

  • ピロ麻呂 さん

    「千年後の百人一首」は百人一首を最果タヒ風に詩でアレンジされていたけど、本作品はその詩訳した時の思いを綴ったエッセイ☆僕も百人一首好きで何冊も解説書を読みました。だいたい同じ訳され方だけど、実際に平安時代の歌人はどんなシチュエーションで、どんな気持ちで詠んだかは分からない。31文字のみで紡いだ言葉…人それぞれ違う感じ方、違う訳があっていいと思う。それが短歌のおもしろいところだと思うんやよなぁ(^^)

  • 千穂 さん

    平安の歌人はこんな想いでこの歌を詠んだのかもしれない、想像の世界が膨らむエッセイ的な百人一首の解説本。一句一句が作る短編集の装い。その時々に、気になる歌を楽しむのがよい。

  • 松島 さん

    月を眺め遠く離れた誰かを想い 四季の移ろいを山から知る 雨に袖が濡れれば生活の辛さすら垣間見え、 日常のありふれたものを短歌とした百人一首。 最果タヒさんの詩を通して解釈すると時間はちっぽけであり、人の感情ってこうも変わらないと愛おしくなる。 図書館で借りた本でしたが購入して手元に置いておこう。ふとした時、パラパラと眺め、もし自分なりの解釈に出会えたならば、これほど有意義な読書体験はないよね。

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