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ボズのスケッチ 短篇小説篇 上 岩波文庫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003222942
ISBN 10 : 4003222946
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

二十代前半の若き新聞通信員ディケンズ(一八一二‐七〇)は、見聞した町の風俗のスケッチを新聞・雑誌に発表、好評で迎えられ単行本『ボズのスケッチ』となった。作家ディケンズの誕生である。本書にはそのうちTales篇全一二篇を収録。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • らい

    今年はディケンズ読もうと思い、まずはデビュー作。どの作品も虚栄張ったり、身分違いな恋をして、滑稽な場面が展開されていく感じ。後書きでディケンズの青春期を知ったら、華麗だけど色白そうな青年が結局恋がうまくいかないシーンが多いのはなるほどと合点がいった。わけわからんこと言ってるのに、「なるほど」「要点を得てますな」とか意味不明な応酬が続くのユーモアがあって面白い。人物描写もだけどロンドンとか土地をかく描写が好きだった。

  • ゆかっぴ

    肩肘はらずに面白く読めました。当時のイギリスの生活の一端を覗き見たような感じです。いろんな人物の描写が面白いです。

  • qoop

    著者の処女作品集のうち、短編小説のみを訳出した二分冊の一。当時の人心、世相風俗を著者らしいデフォルメの効いた筆致で写し取ったユーモラスな作品が多いものの、一番印象に残ったのは社会の下層を生きる人の悲劇を書いた〈黒いヴェールの婦人〉。作風の振れ幅は大きいものの、この両極が一つに収まるのがのちの長編群だろう。

  • あくび虫

    旅行記よりもあっさりしています。小説としては、普通に面白い、くらいの印象でしたが、イギリスの空気感が好きなら堪らないはず。ーーオチの持っていき方が日本人にはないセンスです。なぜこれでまとめられるのだろう、と不思議になる。

  • 1.3manen

    ミスター・ジョン・エヴェンソンは「むっつりしていて、現状不満型」(70ページ)という性格は評者も似ている。そしてかてきょ宅生徒もそんな感じだ(苦笑)。類は友を呼ぶかも。今朝読んだ本にもあったように、本書でも風景画が登場(71ページ)。19世紀とはそういう共通点が英国にはあったのだと実感。ヴィクトリア朝の俗物根性における文学の意義。並行していたのだ。「世間には儲かる仕事、辛い仕事、さまざまな生活があって」(280ページ)人々の記憶からは事件は風化する。人生模様はさまざまなれど、頭の片隅に留めることも大事か。

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