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グリム童話と魔女 魔女裁判とジェンダ-の視点から

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326851768
ISBN 10 : 4326851767
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大地母神の使い、魔女裁判の被告、グリム童話に登場する老婆。史実/伝承/グリムによる近代的家庭像の創出から魔女像の変容と真相に迫る。

目次 : 第1部 グリム童話の中の魔女(女の魔女(Hexe)が現れる話/ 男の魔女(Hexenmeister)が出現する話/ グリム童話の中で魔女以外で魔術を扱う人々)/ 第2部 現実の歴史の中の魔女(古代の魔女信仰/ 近世の「新しい魔女」/ 魔女狩りの犠牲者/ 害悪魔術を使う魔女)/ 第3部 グリム童話の魔女と魔女狩りの魔女被告

【著者紹介】
野口芳子 : 1949年大阪府生まれ(旧姓:柊木)。1974年関西学院大学大学院修士課程修了。1977年ドイツ・マールブルク大学大学院にてPh.D.取得。現在、武庫川女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    グリム童話で所謂悪者である魔女が登場するおはなし(かえるの王様・兄と妹・ヘンゼルとグレーテル・なぞなぞ・ブレーメンの音楽隊・トルーデおばさん・六羽の白鳥・めっけどり・恋人ローラント・二人兄弟・千枚皮・黄金の子ども・青いあかり・キャベツろば・森の中の老婆・鉄のストーブ・白い花嫁と黒い花嫁・森の家・泉のそばのガチョウ番の女・太鼓たたき)、男の魔女(フィッチャー鳥・大泥棒とその師匠・黄金の山の王様・梁(うつばり)・大男と仕立屋)についての検証と時代背景について書かれている。 →

  • ユキ@うろちょろ

    グリム童話に出てくる「魔女」についての考察。グリム兄弟が物語を書いた当時の社会背景など詳しい。

  • あなのあん

    グリム童話が何を象徴しているのか分析されていたのは面白かったが、やや魔女側に同情しすぎているようにも思った。主に中世の魔女狩りに注目されていたように思う。魔女狩りは西洋のキリスト教的善悪二元論のもとで行われた迫害。

  • とが氏

    グリム童話集が編纂された当時の状況や、「魔女」に関する記述が非常に詳しく書かれており、興味深く読んでいました。ただ、女性視点で書かれているので、少し片寄っているかな?と思います。

  • やました

    童話として親しまれる裏で、グリム童話には当時の近世ヨーロッパにおける差別や偏見、性に関する見識が散りばめている。その多くは、一見わからないよう言い換えられたり、削られたりしている。本書はその隠蔽された伝統を解読する手がかりである。娘を虐待するのがいつも決まって継母である点は注目すべきだろう。童話を購入する層の多くが子育て中の母親であることから、実母を悪く表現する記述は無い。如何なる時代においても、子を虐げる確率が高いのは実母であるにも関わらずである。

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