「絶滅」の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか NHK出版新書

更科功

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140885413
ISBN 10 : 4140885416
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
更科功 ,  
追加情報
:
249p;18

内容詳細

700万年に及ぶ人類史は、ホモ・サピエンス以外のすべての人類にとって絶滅の歴史に他ならない。彼らは決して「優れていなかった」わけではない。むしろ「弱者」たる私たちが、彼らのいいとこ取りをしながら生き延びたのだ。常識を覆す人類史研究の最前線を、エキサイティングに描き出した一冊。

目次 : 私たちは本当に特別な存在なのか/ 第1部 人類進化の謎に迫る(欠点だらけの進化/ 初期人類たちは何を語るか/ 人類は平和な生物 ほか)/ 第2部 絶滅していった人類たち(食べられても産めばいい/ 人類に起きた奇跡とは/ ホモ属は仕方なく世界に広がった ほか)/ 第3部 ホモ・サピエンスはどこに行くのか(ネアンデルタール人の繁栄/ ホモ・サピエンスの出現/ 認知能力に差はあったのか ほか)/ 人類最後の1種

【著者紹介】
更科功 : 1961年、東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。東京大学総合研究博物館研究事業協力者。専門は分子古生物学。著書に『化石の分子生物学』(講談社現代新書、講談社科学出版賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。更科功、初読です。専門的な内容ですが、文章が平易で比喩も解り易い良書です。「弱かったからこそ人類は生き延びた」とは・・・知的好奇心をそそられる一冊です。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    「人類の祖先は数百万年前にアフリカで生まれ、その後進化し今の人類(ホモ・サピエンス)になった。」教科書では僅か数ページで書かれてしまうことだが、なかなか興味深い内容だった。走るのも遅く、鋭い牙もない。豊かな森林から終われた人類の祖先が、生き残ることができた理由の一つがゴリラやチンパンジーよりも「多産」であったからだというのも意外であった。ヨーロッパに進出したホモ・サピエンスが、直接的ではないにしろ僅か3000年の間に先住民であるネアンデルタール人を絶滅に追いやったというのもまた衝撃的な事実。★★★★

  • buchipanda3 さん

    ヒトとチンパンジーの系統が分かれたのが約700万年前。それ以降、数々の人類が登場したが生き残ったのは今の人間となるホモ・サピエンスのみ。ネアンデルタール人もアウストラロピテクスも絶滅してしまった。本書では、歴史とその経緯の推論が語られている。要は「子供を多く残した方が生き残る」ということで、食料を巡る競争力、集団社会の形成、伝搬力、多産と育児の対応が僅かな差でも時間と共に広がり一方が消えていった。その他、肉食となり消化の良さから腸への負担が減り、エネルギーを脳へ割り振れたなど体の進化の話も興味深く読めた。

  • まーくん さん

    人類の進化の鍵は直立二足歩行にあったらしい。最近読んだ類書に比べ本書はやや天下り的であるが、非常にわかり易くてすっきり理解できた。脳の発達についてもスマホ有料アプリを例えに上手に説明している。脳はエネルギー消費が大きく、その供給のために肉食が欠かせない。肉(金)が足りなければ、脳を小さく(有料アプリを解約)しかない。なるほど。ところで、無料アプリだけの自分って?友達は未だガラケーだが。そうか、彼らは「種」が違うのか!ライオンだ。脳は小さくとも肉はよく食う。焼肉好きだし(半可通)。後半は冗談です。念のため。

  • ひろき@巨人の肩 さん

    生物学的観点から類人猿〜人類の進化を紐解く。ダーウィンの名言「環境に最も適応したものが生き残る」とは「最も子孫を残したもの」のこと。配偶システムや生涯出産数、育児スタイルも自然淘汰の原動力となり得ることを理解した。人類で言うと最初の特徴は、直立二足歩行と犬歯の退化。雄が食物運搬し子育てを手伝う高い社会性を示唆。一夫一妻、閉経後女性の子育て参画などが子孫繁栄の強み。道具の高度化、肉食への偏食が進み、脳の肥大化が加速。後に直立二足歩行の長距離への適性を活かし拡大。脳はネアンデルタール人が最大。

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