拡張するキュレーション 価値を生み出す技術 集英社新書

暮沢剛巳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211504
ISBN 10 : 4087211509
フォーマット
出版社
発行年月
2021年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;18

内容詳細

情報を組み換え、新しい価値を創る!

梅棹忠夫の「知的生産技術」
柳宗悦の「創作的蒐集」
岡本太郎の「対極主義」
ハラルド・ゼーマンの「構築されたカオス」

新たな価値をいかに生み出すのか。
「価値」「文脈」「地域」「境界」「事故」「食」「国策」という七つのテーマごとに、現代美術に限らない「知的生産技術」としてのキュレーションの実践を読み解く。
庶民の生活雑器を収集し独自の価値体系を築いた柳宗悦の「民藝」、博物館の資料展示の見せ方を刷新し賛否両論を巻き起こしたフランスの「ケ・ブランリ美術館」、インディペンデントキュレーターの誕生によって観光資源として多くの来場者を集めるようになった芸術祭、死後見いだされたアウトサイダーアートの偉業――。
情報を組み換えることで新たな価値を生み出すキュレーションという営みは、誰もが情報生産者となりうる現代を生き抜くための創造的なヒントに満ちている。


●目次
序章  展覧会企画と情報検索
第一章 「価値」のキュレーション
第二章 「文脈」のキュレーション
第三章 「地域」のキュレーション
第四章 「境界」のキュレーション
第五章 「事故」のキュレーション
第六章 「食」のキュレーション
第七章 「国策」のキュレーション
終章  展覧会――情報処理としてのキュレーション


●著者略歴
暮沢剛巳(くれさわ・たけみ)
一九六六年、青森県生まれ。東京工科大学デザイン学部教授。
美術・デザイン評論。著書に『オリンピックと万博』『現代美術のキーワード100』(以上、ちくま新書)、『世界のデザインミュージアム』(大和書房)『エクソダス―アートとデザインをめぐる批評』(水声社)など、共著に『大阪万博が演出した未来』『幻の万博』(以上、青弓社)など。


【著者紹介】
暮沢剛巳 : 1966年、青森県生まれ。東京工科大学デザイン学部教授。美術・デザイン評論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    キュレーション、そしてキュレーターの役割に対する意識が大きく変わった。モノ(情報)を介してクリエーションするということの意味が理解できた。アートに関心がある方を中心に読んでいただきたいと思うけれど、どんな分野の方でも新たな発見がある本のはず。

  • 大先生 さん

    キュレーションとは、元々@展覧会企画を意味する言葉ですが、今ではA情報の取捨選択によって新しい価値を生み出す技術という従来より拡張された意味で用いることができると主張している本。例えば「民藝」では、日常生活の中で用いる工芸品や雑器の中に美術品としての価値を見出しています。美術に関する知識がないため、チンプンカンプンな部分もありましたが、だからこそ興味深くもありました。岡本太郎やヘーゲルに関連して、美術と哲学・思想の関係に言及している部分など特に。しかし、百聞は一見にしかず。見た方が早いでしょうね(苦笑)

  • なななな さん

    ミラノ博や、あいちトリエンナーレほか、身近な具体例も多く、今後「キュレーション」がますます大切になっていくことが良くわかる勉強にいなる一冊だと思いました。

  • クロンショー さん

    美術作品も含め、モノはその概念や属性など多くの情報を纏う。数多の情報を収集し、ある切り口で取捨選択、再構成して提示する。そうして新しい価値を生み出すことが「キュレーション」。これを敷衍して価値を生み出す「生き方」にまで拡張しようというのが著者の意欲的な提案。確かに人は情報を自らの切り口と価値観で評価し行動を選択する。そのとき、自分だけの美意識を鍛えて新しい価値を見い出そうとすることで人生はよりチャーミングになるのかもしれない。印象派が一瞬の光という切り口で対象や色彩を再構成し、新しい魅力が生まれたように。

  • なをみん さん

    「民藝」の話とか岡本太郎の「対極主義」とか「アウトサイダー・アート」とかドクメンタから大地の芸術祭とか「あいトリ」とか興味津々の話題満載。デリダの「亡者の記憶」展って面白そうだな。「キュレーションの醍醐味の一つは美術の定義の拡張」とかあらためて言われると、あまりにそのまんまな気もするけれど、そうなんだよな。だから面白いんだよなあ現代美術って。

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