映画を撮りながら考えたこと

是枝裕和

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784903908762
ISBN 10 : 4903908763
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
追加情報
:
414p;20

内容詳細

世界のコレエダは、こうして誕生した!構想・制作期間、8年。ついに完成!第一線の映像論にして半自伝。

『誰も知らない』『そして父になる』『海街d i a r y 』そして最新作『海よりまだ深く』……撮り続けてきた映画の変遷が、映画人としての歩みに重なる―― 何を感じ、何に悩み、何に学び、何を考えてきたのか。20年の集大成がここに。



【著者紹介】
是枝裕和 : 映画監督、テレビディレクター。1962年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。主にドキュメンタリー番組の演出を手がける。1995年、『幻の光』で映画監督デビュー。2004年、『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)受賞。2013年、『そして父になる』がカンヌ国際映画祭審査員賞受賞。2014年、テレビマンユニオンから独立。制作者集団「分福」を立ち上げる。最新作『海よりもまだ深く』は2016年5月公開。第8回伊丹十三賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かみぶくろ さん

    商業性と作家性を兼ね備える(日本ではもはや絶滅危惧種だろう)是枝監督がデビューから20年の軌跡を振り返るファン必読の書。全作品について、テーマ、演出の狙い、想い、撮影秘話なんかを惜しげもなく披露していて、鑑賞の参考どころか、もはや感動した。芸術家風を吹かすこともなく、我々と地続きの普通の思考で、誠実に悩み、考え、一歩一歩挑戦していくところに超好感。個人的には『空気人形』のテーマに関する言及「他者に息を吹き込まれることで満たされていく=空虚とは他者に開かれる可能性である」って部分で目からウロコが落ちた。

  • なゆ さん

    是枝監督の映画の雰囲気が大好き。是枝作品の根っこみたいなものが、この本から見えてくる。うなずける言葉がたくさん。ディレクターとしてTVのドキュメンタリーの世界で見えたもの感じたもの、撮りたいものとの距離感。そこから映画へ。私の大好きな「歩いても歩いても」は是枝監督自身も思い入れある作品だが興業的にダメで、映画はしばらくお休み宣言をするほどだったとか。映画を撮るための経済的な話とか、各国国際映画祭の学ぶべき点、残念な点、あとはバラエティと欽ちゃんについての話も面白かった。パルム・ドール受賞、本当に良かった。

  • コットン さん

    デビュー作から2016年の『海よりもまだ深く』までの自作品を監督が自ら紐解く。テレビにおいては、自分の担当する番組で環境庁企画調整局長が水俣病裁判の国側の責任者として患者と行政の板挟みになった末、自殺した件でその妻に話を聞く時に彼女の優しさに接して、この優しさに応えられる番組にしようと心に誓うと言う。それには人と人との繋がりの面白さと大切さを考えさせられました。また、海外の映画祭における観客の映画へのほとばしる愛が凄い。

  • ぶんこ さん

    映画よりは本なので、映画を監督を主にして観るという視点がありませんでした。それだけに映像好きな家族の好きな監督礼賛話はチンプンカンプンだったのが、この本を読んで気持ちが一新されました。今は是枝監督の作品を集中的に観たいです。特に「奇跡」は子どもたちと監督のやりとりを読んで「このシーンは何を考えているのですか」と聞く子供に驚嘆しました。子供だからと侮れない。またラフォルジュルネでお馴染みのフランスのナントで、映画祭も行なわれているとは驚きでした。ナントのように映像や音楽に力を入れている都市は素晴らしい。

  • おさむ さん

    いま最もシンパシーを感じる日本の映画監督、是枝裕和さん。全作品を振り返ってみたのがこの本。最新作「海よりもまだ深く」は「作家」に戻って書いてみた小品とのことですが、心に染みた作品でした(幼い頃、団地暮らしの経験者は必見ですよ)。拘るテーマは、遺された者たちなんですね。テレビや映画界の可能性を信じつつ、その在り方をきちんと批判・主張する姿勢に芯の強さを感じます。

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人物・団体紹介

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是枝裕和

映画監督。テレビマンユニオンに入社。ドキュメンタリー番組を手掛ける。初監督映画は『幻の光』(1995年)。14年に西川美和監督らと「分福」を設立。18年、『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルム・ドール、22年、『ベイビー・ブローカー』で同映画祭・独立賞のエキュメニカル審査員賞を受賞。1962年、東京

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