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そして父になる 宝島社文庫

Hirokazu Koreeda

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784800215154
ISBN 10 : 4800215153
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
佐野晶 ,  

Content Description

学歴、仕事、家庭。すべてを手に入れ、自分は人生の勝ち組だと信じて疑っていない良多。
ある日病院からの連絡で、6年間育てた息子は病院で取り違えられた他人の子供だったことが判明する。血か、共に過ごした時間か。
2つの家族に突きつけられる究極の選択。そして、妻との出会い、両親との確執、上司の嘘、かつての恋、子供との時間――。映画の余白を埋めていく、小説で紡がれる家族それぞれの物語。

【著者紹介】
是枝裕和 : 1962年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。主なTV作品に「しかし…」(91/CX/ギャラクシー賞優秀作品賞)などがある。初監督した映画『幻の光』(1995年)が、第52回ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。2004年に『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて、映画祭史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)を受賞、『歩いても歩いても』(2008年)でブルーリボン賞監督賞のほか、多数の受賞歴を持つ。2013年には、『そして父になる』で、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞を受賞した

佐野晶 : 東京都生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て、フリーのライターとして映画関係の著作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 優花 🍯モグモグ

    学歴、仕事、家庭。全てを手に入れ、自分は勝ち組だと信じて疑わない良多。だか、6年間育ててきた息子(慶多)が病院で取り違えられた他人の子供。なぜ、子供は取り違えられたのか!? 育った環境も躾も全く違う家族。血の繋がりを選ぶのか?共に過ごした時間か?読み進めていくうちに胸が締め付けられる想いでいっぱいでした。この事件をきっかけに、完璧だった歯車が少しずつ狂い始める良多。それぞれの親の立場や気持ちの格闘。同じようにそれぞれの子供たちの想いに涙が溢れました。

  • あすなろ@no book, no life.

    まずない子供の取り違え。しかし、それが自分の子に起きたら…。そこからスタートしたストーリーに引き込まれた。子供が懐かないという苦痛。それが取り違えを起因としたストーリーの云いたいことだったのではないか?それが融けて行く道筋が子供と親という関係を描き乍らよく描かれていて引き込まれたのだろう。自らの3ヶ月チョットの我が子の笑顔を見て、素直に懐かれたいそして懐いて欲しいと切に思った。家族はやはり大事ですね!但し、子供の気持ちの確認は薄い⁈

  • 文庫フリーク@灯れ松明の火

    実際に江戸川区の60歳男性が出生時、病院のミスで取り違えられた事件が有っただけに感想が書き辛い。映画主演の福山雅治さん【生きてる生きてく】の歌詞を借用。「不思議なものだ。子供の頃は親になるなんて思いもしないのに、親になれば寝顔見るだけでいつでも笑顔になる。今まで生きて出した答えは、正解よりも間違いの方が多いよ。けれどこんな間違いは辛すぎる。こんな僕の人生の経験や内省が、未来の慶多と琉晴の役に立てますように。いま父になる。今まで気付かなかった傷つけたこと、思い返している。「伝える」ことや「わかり合う」→

  • にいにい

    映画は見てないが、本の表紙を見てしまうと、出演者のイメージが頭にちらつく。赤ちゃんの病院での取り違えが六年後に発覚し、二組の親の苦悩、怒り、打算。当事者である子供の育ての親を思う気持ち、寂しさ、求めが、人物の書き分け、濃やかな描写で、いい作品です。最後に「父」になれる良多。良多が、慶多を迎えにいく場面や、慶多がじっと我慢する場面が胸を打つ。雄大の子供との接し方やゆかりの気配りが、魅力的。その他の登場人物も、適切だったが、テーマが、難しいので、決着は、玉虫色。みどりと良多のその後も、不安。

  • 和之介

    我が子と思い育てた6年間、我が子と離れて暮らした6年間、そしてその運命が間違いじゃなく故意的なものだとしたら普通は、冷静ではいられないだろう。どちらも我が子として傍においていつまでも一緒に暮らせる事が一番いいのかなとも思ったが、両方の家族が触れあう時間が多いほうがやはりいいみたいだよね。子供を思う気持ちが親になるんだろうね。ひさびさに読んで感動した一冊でした。

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