Books

ごたごた気流 角川文庫

Shinichi Hoshi

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041303238
ISBN 10 : 4041303230
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2007
Japan

Content Description

青年の部屋に美女が出現した、となりの女子大生の部屋には死んだはずの父親が。触ることのできない幻があちこちで目撃される。現象は広がり、モナリザやヒットラー、さまざまな動物、怪物、札束も出現。人々の夢が幻となって現れているのだ。みんながみんな、自分の夢をつれて歩き出した。やがて、世界は夢であふれかえり、そして―。平和な日常にそっと潜む、小さな乱流の種。皮肉でユーモラスな短編12編を収録。

【著者紹介】
星新一 : 1926年東京生まれ。東京大学農学部卒。57年日本初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加。68年『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞受賞。ショートショートの第一人者として1001以上の作品を発表した。その他、時代小説、少年小説など多方面で独創性を発揮。97年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
☆
☆

3.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
ふとした時読みたくなる・・読めばやっぱり...

投稿日:2013/01/27 (日)

ふとした時読みたくなる・・読めばやっぱり「いいなぁ」と思う。私にとって、星新一のお話はそんなかけがえのないものです。 彼の作りだすショートショートは、その圧倒的な数のせいもあって、記憶の底に沈んでしまいあまり鮮明に覚えていない物もたくさんあります。けれど、ふとしたきっかけで読み返すたびに、星新一の作品でしか味わえない喜びを与えてくれます。きっとこれから更に年月が経って、社会が目まぐるしく変わっていっても、愛すべき作品であり続ける。そんな普遍的な魅力を持った『星新一』というジャンルなのだと思います。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • のっち♬

    平和な日常にそっと潜む小さな乱流12編。『なんでもない』『追求する男』は歯止めの効かない好奇心の果てに虚無感が充満するオチという著者のストーリーの原動力が純化された話。『見物の人』と表題作もこの発展型と言え、前者は画面越しの仮想体験や監視を鋭く予見しており、後者の「相手が弱いとわかると、とたんに勢いづく」という指摘との照応も今日的。更に『重なった情景』ではプライバシーが晒される不眠社会ならではの話。『門のある家』は現実逃避願望の極致。甲斐性なしの青年たちは三十路で会社を潰して途方に暮れた著者の青写真かも。

  • しゅわ

    【図書館】平和な日常に潜む小さな乱流の種をユーモラスに描き、考えれば考えるほど妄想が広がる短編12編を収録。冒頭の「なんでもない」は特にお気に入り。ます。独特の雰囲気が余韻を残す「門のある家」も良いですね♪ 「条件」や「追及する男」の皮肉っぷりも健在です。個人的には「まわれ右」がおもしろい展開なのに、星さんならもっとキレイに落とせたのでは?と少し残念。自分ならどうオチをつくるか?あれこれ考えてしまいます。

  • しゅわ

    本棚の並び順通り星さん再読祭り!を進行中。手に取って読み始めたら???つい最近、読んだ覚えがある!?慌てて読メを確認したら、半年前に講談社文庫の方を読んでいました。両方持っていたんですね…ん十年気づきませんでした(汗)ダブっているのに気づいても、するする読めちゃうぐらい面白かったので、せっかくなので感想登録。ちなみに手元の角川文庫版は、片山さんの挿絵ではなく和田誠さんでした。そんなバージョンもあったんだ!と二度驚きでした。

  • 活字の旅遊人

    十二の短編で構成される一冊。人間の繋がりが連綿と、という印象の作品がまとまって登場したような印象。そう書くとなんだか同じパターンの話ばかりな気がしてきたが、決して飽きることなく最後の表題作まで読み続けられた。というか仕事の合間に一気読みだ。『なんでもない』『命の恩人』『追求する男』『品種改良』『門のある家』がその中でも心に残った。『まわれ右』は時間の遡り方が面白く、これは別格。宇宙ものが『追跡』だけなので、その点は少し寂しい。巻末のインタビューは日本の戦後SFについての貴重なお話で、これも面白かった。

  • KAZOO

    もう40年以上も前に発表されたショートショートというよりも少し長い短篇が12編入っています。ふりかえって読んでみると結構このなかに書いてある未来的な出来事はそのうちに実現される可能性のものがある気がしてきます。先を見る目がやはりすごいと感じます。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items