放浪大名 水野勝成 信長、秀吉、家康に仕えた男 新潮文庫

早見俊

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101389820
ISBN 10 : 4101389829
フォーマット
出版社
発行年月
2022年03月
日本
追加情報
:
375p;16

内容詳細

十六歳での初陣から七十五歳で参陣した島原の乱まで六十年、戦国の乱世を鑓一本で駆け抜けた水野勝成。刈谷城城主の父から勘当された勝成は、豊臣秀吉から知行を授かるが、諍いを起こし逃亡するはめに。西国を放浪する勝成は、佐々成政、黒田孝高、小西行長ら名だたる武将に仕えるが…。敵から「鬼日向」と恐れられた勝成が、福山藩十万石開祖の名君として称えられるまでを描く歴史小説。

【著者紹介】
早見俊 : 1961(昭和36)年、岐阜県岐阜市生れ。会社員を続けながら作家活動を行っていたが、2007(平成19)年から作家に専念。主な著書に「居眠り同心影御用」「公家さま同心飛鳥業平」などのシリーズがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    水野勝成の流転の生涯。大名としてかなりマイナーだろう。私は司馬遼太郎氏の「城塞」で初めて知る。「信長の野望」シリーズでも前作「大志」から非常に評価された人物。興味が湧き手に取る。三河国衆水野家の嫡男勝成は武略に長ける。意地の強さもあり父と対立し勘当。武略を活かし様々な大名家に仕えるが。勝成の流転に伴い、戦国時代の様々な出来事に新たな解釈を加える。伴天連追放令、唐入り、大坂の陣等。鍵はスペインやポルトガルの侵略。新たな解釈だが納得感あり興味深く読めた。早見俊さんの作品は初読み。今後、注目の作家さんだと思う。

  • きみたけ さん

    面白かった。著者は歴史小説作家の早見俊氏。戦国の乱世を鑓一本で駆け抜けた戦国武将「水野勝成」が、福山藩十万石開祖の名君として称えられるまでを描く歴史小説。父から勘当された勝成は豊臣秀吉から知行を授かるも諍いを起こし逃亡。九州では佐々成政、黒田孝高、小西行長ら名だたる名将に仕えるも長続きせず、流浪の果てに、従兄弟に当たる徳川家康に仕え、大和郡山藩主を経て福山藩主に。幾多の困難に直面しても揺るがぬ不屈の精神と、平穏な世の中を目指す為政者の理想を、子や孫に語り継ぐストーリー。大河ドラマに取り上げたら面白いかも。

  • 如水 さん

    『リアル戦国無双』事、水野勝成が島原の乱後、自分の半生を息子達に語り始める…と言う内容。この人の話を知ってる人は少し盛り上がりに掛ける様な気がしないでも無かったのですが…良く話が纏まってます。何故島原の乱後から話が始まったのか?を『切支丹』『戦国時代の宗教感』中心で考えると…ホッホー👍と思える。そだよね、小西行長の所にも居た事有るよね〜と言うのが最大のキー。静かに語られる破天荒な人生、その追憶を踏まえて子供達に何を悟らせたかったか?と言うのを切々と語った内容です。クリーンな勝成でしたね。

  • onasu さん

    家康の母方の従兄弟にあたる水野勝成。家光の命により齢75歳で最後の参陣となった島原の乱でも「鬼日向」ぶりを発揮して、所領の備後福山に帰ったが、疲れからか三日三晩昏睡。目を覚ました後、倅と孫に乞われて、初陣からの戦いなどを話していくのだった。  勝成と言えば、父と仲違いして出奔、15年も西国を流浪していた日々で、この辺りはどの程度史実なのか定かではないが、備中で窯場を手伝い、市井に暮らしていた時期もあったというのは後の伏線によかった。  勝成では、もう一冊読んでみたいとの宿願を果たせたのも重畳。

  • フミ さん

    後藤又兵衛の小説を読んだ流れで「小松山でバトンタッチ!」という感じで読んでみました。75歳を過ぎ、老いを感じた主人公・勝成が、息子、孫、右筆などに、自分の若き日の人生を語る〜という感じで、回想が入っていく感じです。全360頁中、「親や主人と喧嘩して浪人」の展開の部分がとても多く「自信家の武辺者だなぁ」という感想。関ケ原や、大坂の陣の辺りが後半60頁程度で、僕の好きな領国統治の要素などは殆ど無かったので、少し期待外れだったかな…。関ケ原以降に、半分くらいの紙数をかけて貰えると嬉しかった感じです。

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早見俊

1961年4月、岐阜県岐阜市に生まれる。現在、時代小説を意欲的に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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