昭和十七年の夏 幻の甲子園 戦時下の球児たち

早坂隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163727806
ISBN 10 : 4163727809
フォーマット
出版社
発行年月
2010年07月
日本
追加情報
:
20cm,345p

内容詳細

朝日主催から文部省主催に変更して強行された昭和17年の甲子園大会。「選士」として出場し、選手交代も認められず、大会後は「兵士」として戦場へ。球児たちの引き裂かれた青春の虚実を描く傑作ノンフィクション。

【著者紹介】
早坂隆 : 昭和48(1973)年、愛知県出身。ルポライター。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Kaz さん

    徐々に寒さが緩んでる今日この頃だけど、日本の春はセンバツから。そんな中、読んでます。何であれ、平和であるというとこは何よりも大切。どんな事情があろうとも、戦争を正当化できる理由などあるわけがない。これだけは忘れないようにしないとね。

  • 田中寛一 さん

    高校野球開始から今年は百周年の年。しかし大会は97回。アレッと思い出会ったのがこの本。太平洋戦争中に今までの高校野球は中止させられながら、文部省主催で1942年だけ開催された。戦意高揚が目的だから「戦士」として途中交代もできないという。その死闘の様子が記録と関係者の証言を元に第1試合から決勝戦、そしてその後の様子について詳細かつ感動的なルポ。空襲を受けた徳島で進駐軍と野球の試合がわだかまりもなく行われたことは心暖められた。戦争は人の心もスポーツ精神さえもなんと歪めてしまうものなのか。

  • 北本 亜嵐 さん

    戦局が悪化する中の昭和17年の夏-いつもの「甲子園」とは違う大会が行われた。主催者が文部省とその外郭団体で行われたので「幻の甲子園」と呼ばれている。選ばれた16校の選手たちは懸命に白球を追い、チームの勝利を信じて戦い、その息遣いが文章から伝わってくる。野球というスボーツの素晴らしさを堪能しました。

  • タカラ〜ム さん

    今年(2015年)は、夏の高校野球100周年の記念の年である。折しもこのレビューを書いている8月6日には、開会式が行われ、早稲田実業OBでもある王貞治氏が始球式を行った。100年の歴史を有する高校野球にも、戦争は暗い影を落とした。本書は、夏の甲子園が中止となっていた昭和17年に行われていた幻の甲子園大会を描くノンフィクションである。厳しい時代の中で戦意高揚の手段として開催された大会。それでも球児たちは必死に躍動した。その思いは今の時代にも通じる熱きものがあると感じた。

  • チャメ さん

    戦時中、中止していたはずの甲子園大会が実は一度だけあった。主催者は朝日新聞でなく文部省であったため、今見る大会記録にも残されず、まさに幻の甲子園となった。70年前のことなのに、スコアブックと取材に基づく詳細な試合経過に舌を巻く。基本的には「熱闘甲子園」方式で、試合に負けたチームと選士(選手ではない)に光をあてるが、大会後に戦死するなど悲壮な事実で各話が結ばれる。平和な時代に思いっきり野球をやりたかったと当事者は言う。時代は違えど、人には平等に青春があっていいはずだ。蛇足:著者は素敵な日本語を駆使しますね。

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早坂隆

1973年、愛知県生まれ。ノンフィクション作家。『昭和十七年の夏 幻の甲子園』(文藝春秋)で第21回ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。顕彰史研究会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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