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怒涛のごとく 菊池寛実の不屈の生涯

早乙女貢

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562041480
ISBN 10 : 456204148X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2008
Japan

Content Description

男が男として生きた時代の破天荒で、真摯な男の生涯。政治家・石橋湛山を支援し続け…。戦後三大富豪と呼ばれた、この男の軌跡と陰徳を知る者は意外に少ない。巨匠が挑む渾身の1冊。

【著者紹介】
早乙女貢 : 1926年、中国ハルビンに生まれる。1968年、長篇歴史小説『僑人の檻』で直木賞受賞。以後直木賞作家として旺盛な作家活動。1989年、『会津士魂』13巻で吉川英治文学賞受賞。歴史・時代小説作家として著書400冊を超す。日本文芸家協会、日本ペンクラブ、神奈川県近代文学館等の理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    七転び八起き。転機は、石炭事業との出会いと、親友・徳穂との別れの日の誓い。前者はエネルギー産業振興であり、後者は(物質的でなく)人間としての信頼。投資も公益性・社会性を念頭に、売却も豪快。政財界での人脈も、氏の人間性が源泉。一方、氏の人間性を逆手にとった武州鉄道事件。意図的でないのは明白も、右腕不在が致命的か・・・。但し、氏の前向きさを考えると、意に介さず”再起”だけを考えていたような気がするなぁ。不器用さも氏の魅力。

  • ひでき

    実業家、菊池寛実の伝記。明治大正昭和の激動を駆け抜けた人生であった。中学生にしてこれからは肉食だと豚を飼っては退学処分を受け、石炭事業に手を染めてからは赤化した労働争議に巻き込まれ倒産を経験し、最期は好意から手伝った鉄道事業で疑獄事件に巻き込まれと波瀾万丈。それでも、この方は転ぶ度に起き上がってきた。激動であったからこそ、乱世であったからこそ、菊池寛実さんの持ち味が生きたのだろう。本当に怒濤のような人生だったらしい。七転び八起きそのもの。事業家というものは、それでも最後に「起」れればよしとするしかない。

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