Books

ルポ 生殖ビジネス 世界で「出産」はどう商品化されているか 朝日選書

日比野由利

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022630339
ISBN 10 : 4022630337
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

子どもがほしい──この願いが生殖技術の進展によってかつては考えられなかったレベルまで可能になった。卵子・精子の提供にとどまらず、子宮を借りることによって子を持てるようになったのだ。「親」になるのは不妊カップルだけでなく、独身者、同性愛カップルにまでおよぶ。一方、親子をめぐる法律や社会風土は各国それぞれで異なり、代理出産を許容する国には世界から「子づくりツアー」がやってくる。代理母先進地のインド、タイ、ベトナムの現地で代理母、依頼者、仲介者、医師にインタビュー調査した著者が、代理出産の今と将来をリアルに描き出す。他人の子を代わりに産むこと、他人に子を産んでもらうこと、などさまざまな境遇の人びとの生の声からは、その社会の家族観や子ども観、さらに南北問題や貧困問題までが浮かびあがってくる。

【著者紹介】
日比野由利 : 京都府出身。金沢大学大学院医薬保健学総合研究科助教。東京都立大学大学院社会学科学研究科博士課程単位取得退学。専門は社会学、生命倫理学。担当したプロジェクト:文部科学省補助金「女性に親和的なテクノロジーの探求と新しいヘルスケア・システムの創造」、内閣府最先端・次世代研究開発支援プログラム「グローバル化による生殖技術の市場化と生殖ツーリズム」、厚生労働省補助金「諸外国の生殖補助医療における出自を知る権利の取り扱いに関する研究」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • プレイン

    代理出産、精子バンク、卵子ドナー。これらが合法、違法を問わず世界ではビジネスとしてここまで進んでいるとは知らなかった。体外受精の意味も知らぬまま貧困のために代理母になるインドの女性。タイでは徳を積めば来世で幸せにならるという仏教的な信仰から不妊で困っている人を代理母として助ければ良いと肯定する考えもあるらしい。でもゲイカップルが卵子バンクから提供された卵子で代理出産して子供を持つことにはどうしても違和感を覚えてしまう。子宮移植を受ければそのうち男性でも子供が産める話などとてもついていけない。恐ろしいことが

  • ゆき

    タイ・ベトナム・インドと貧困が目立つ国の女性が請け負っている代理母や卵子提供ビジネス。仏教的な考え方で「徳を積む」というのもあるかもしれませんけどね。でもなー・・・。男性もそのうち産めるかもしれないという朗報です!子宮移植が!っていうか、それはちょっと考えてなかった。移植か!でもそれなら女性のほうが欲しがる人多いから、男性にまで回らないだろうな。(現実的ではないな)やっぱり未来は十二国記の胎果のように人工卵子、精子、子宮になるのかな〜。

  • teru

    新興国の貧しい女性が知識も無いまま代理母として生殖ビジネスに利用される現実に心が痛んだ。 利用する人の切実な想いもある。 様々なトラブルや日本人男性の事件も表面化する中法的整備が必要だと感じた。

  • ののまる

    うわああ。SFみたいだけど、今や世界はこうなのか!! この本から10年経ってるから、もっと凄まじそう。日本は法律も議論も何もかも、ぼんやりで立ち後れてるな。

  • lily

    代理出産の受け入れが、インドではカルマ・ポイント、タイではタンブンになり、来世で豊かな生活が保障されるという考えがある。跡継ぎの居ない家庭は勤めを果たしていないと考えるベトナムでは、別の男性と性交渉してでも子供をもうけるべきだという感覚がある。代理出産の問題は、その国の国民が持つ倫理観や価値観に根差していると言える。日本でも倫理的問題はあれど、性的少数者が子供を持てるようにするための議論がもっとあっていい。同性婚の是非が最たるものであろう。多様性の担保が、少子化を打開する一つの選択肢になると、私は思う。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items