アメリカン・レイバー 合衆国における労働の文化表象

日比野啓

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779123986
ISBN 10 : 4779123984
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
323p;20

内容詳細

ポストモダン社会において「労働」は消滅したか?気鋭の論考11篇が解き明かす、労働の新たな表象群。

目次 : 序 「労働」は消滅したか―合衆国における労働の文化表象/ 第1部 労働概念の再定義(一八三〇年代アメリカと家事労働―キャサリン・マリア・セジウィックを中心に/ チャリティ・ガール―二十世紀初頭の労働とジェンダー/ 占領地日本のセックス・ワーカーについて―語りと曖昧さをめぐる考察)/ 第2部 人間の条件としての労働(みじめなものたちの明日―『風と共に去りぬ』における労働・パターナリズム・所有/ 技術と主体―『レミーのおいしいレストラン』に表象される労働/ 揺れる白人男性ブルーカラー労働者―「疎外」と「包摂」の間で/ なぜぼくらは創造的な格差社会にいるのか?―DJに見る労働・創造・資本主義)/ 第3部 自己言及する労働表象(太平洋という作業場―『タイピー』の中でせめぎあう贈与経済と市場経済/ 家内労働者という種族―生の境界とヘンリー・ジェイムズ/ 『ダンボ』と労働―ディズニーのニューディール表象/ 報われない「労働」―『マイ・フェア・レディ』における二種類の情動)

【著者紹介】
日比野啓 : アメリカ演劇・日本近現代演劇/成蹊大学文学部教授

下河辺美知子 : アメリカ文学・文化および精神分析批評/成蹊大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • マカロニ マカロン さん

    個人の感想です:A-。副題が「合衆国における労働の文化表象」と大変硬いが、中身は論文集としてはソフトなアプローチを取っていて理解しやすかった。今月、映画『ダンボ』の実写版を見て、原作の1941年アニメの『ダンボ』を見た時に感じた違和感を本書の10.『ダンボ』と労働の項で政策当時の米国の経済労働環境、ディズニー社のストライキとローズヴェルト大統領の関係など解き明かしてくれている。サーカス団はディズニー社そのもので、ダンボが飛行した後の新聞報道(架空だが)は当時の世情の反映で、正に合衆国労働が表象している。

  • 田中峰和 さん

    ポストモダン社会における労働の捉え方は複雑だ。米国が占領地日本に残した影響に特異なもののひとつがセックス・ワーカーという労働者。70数年の時を経ても、国家間の対立を大きくする従軍慰安婦問題に対して、占領時代の日本の性従事者は忘れられようとしているし、米国への恨みや補償問題は皆無だ。米軍によるレイプを抑止するため、国家主導で作られた占領軍兵士向け慰安所が法の網を抜ける者も多かった。田村泰次郎作「肉体の門」は管理されない自主売春集団を描いた作品。史上初の管理売春がギリシャで始まったが、これも労働問題の一つだ。

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