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関ヶ原大乱、本当の勝者 朝日新書

日本史史料研究会

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022950802
ISBN 10 : 4022950803
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

家康の「小山評定」、小早川秀秋への「問鉄砲」、三成と吉継の友情物語はすべて作り話!?一次史料を駆使し、従来の“関ヶ原”史観を根底から覆す衝撃の書! 東西両軍の主要武将を網羅した初の列伝。「関ヶ原」には、よく知られたエピソードが多い。だが、それらを一次史料で丹念に検証していくと、歴史的事実とは言えないことがあると、次々とわかってきた。どこまでが「事実」で、どこまでが「フィクション」か?・豊臣七将による三成襲撃事件も一次史料にはなし。・「小山評定」における福島正則の大演説は作り話。・石田三成と大谷吉継の“涙あふれる友情物語”は根拠がない。・“お飾り”の西軍総大将ではなかった毛利輝元の野心家ぶり。・小早川秀秋への“問鉄砲”は完全なるフィクション。・前田利長は戦後に大老の地位を失った隠れた“敗者”。 ・9月15日以降も上杉vs.伊達&最上の“東北の関ヶ原”が続いていた。【本書で扱う武将たち】徳川家康上杉景勝伊達政宗最上義光毛利輝元石田三成宇喜多秀家大谷吉継前田利長長宗我部盛親鍋島直茂黒田長政小早川秀秋福島正則

【著者紹介】
白峰旬 : 1960年三重県生まれ。上智大学大学院文学研究科博士前期課程修了。名古屋大学にて博士(歴史学)の学位取得。別府大学文学部史学・文化財学科教授。別府大学アジア歴史文化研究所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • yutaro13

    本書のコンセプトは「関ヶ原の戦い」の従来イメージ打破。ならば読者の理解のために最低限の地図や年表くらいは付けてほしい。武将ごとに異なる研究者が執筆しているが、著者同士の見解の相違があらわになるところが面白い。編著者の白峰氏が序章で小山評定をフィクションと述べたと思えば、そのすぐ後の第一章で水野氏が小山評定の存在を肯定するといった具合。三成襲撃事件や加賀征伐についても同様。一方で小早川秀秋への「問い鉄砲」が虚構との見解は一致してるみたい。本書のタネ本と言えそうな『新解釈 関ヶ原合戦の真実』も読んでみるか。

  • サケ太

    近年関ケ原の戦いについて様々な議論が交わされているが、現在の研究について知れる素晴らしい一冊。編著者である白峰旬氏の出した『天下分け目の関ヶ原の合戦はなかった』を読んでいたが、必ずしもその論に寄ったものばかりではない。逸話や虚像に塗れた様々な関ケ原。多くの大名の実際の行動について確認できたのはかなり良かった。奉行衆や徳川家康、上杉謙信の関係性。前田利長の江戸への人質を送ることのメリット。それぞれの大名の戦いの意義、理由。そして、本当の勝者。戦の実像や結果について問い直す良書。

  • niwanoagata

    最新研究が捉えられていて面白かった。ただ特別最新と言う程の物はなく、様々な武将を取り上げているから知らない情報はむろんあったが、古くないか?という点も散見。また、毛利小早川の本戦前日和睦の件や最上降伏云々の件など複数の項目で取り上げている物もあるが、意見が違うのは良いとして、根底の考え方が違うのは少し残念。また、伊達、上杉、最上と限られた紙面で似通った3人を取り上げたのは少し無駄か。島津、畿内の東軍(長岡他)、畿内の西軍(立花他)辺りで一項欲しかった。そして白峰氏の論考をもう少し読みたかった。

  • MUNEKAZ

    「関ヶ原の戦い」の最新研究を大名ごとに寄せた論集。小山評定、直江状、加賀征伐といった意見の分かれるトピックについても、著者間で見解を統一をしていないので章ごとに見方が変わるのが印象的。私は「おー」と興奮するが、新書という形式を考えると、読みづらいと感じる人もいるのでは。新しい関ヶ原合戦像を描くまではいかないが、とりあえず従来のものは全部チャラねというのはビンビン伝わってくる。個人的には「前田利長って勝ってるように見えて、その実は負けてね」という大西氏の論考が興味深かった。

  • 六点

    すっかり、旧来の「関ヶ原の戦い」像は変わり果てて閉まったと、思える。秀吉の創った「天下静謐」を継ぐの誰か、と、「豊臣の平和」の矛盾を解決すべく全国的な騒乱になった事態を「関ヶ原の合戦」だけで総称するのは無理のある事であった以前に、事態の矮小化であったのだなと思った。「慶長五年の惣劇」と言うべきであろう。各大名の振舞を、一次史料に基づき仔細に見ていくと、各大名毎に何をこの戦いに求めていたか、温度差がうかがえて面白かった。家譜系譜組み立て物に頼った歴史観が如何に作為に満ちた物であったのか。

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