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ISBN 10 : 4623089940
Content Description
伝統儀礼の継承者であり続けてきた公家には、その実務を担い屋台骨を支えた家政職員たる「家司」(家礼・家僕とも)たちがいたが、その実態は一般には知られていない。公家家司とはいかなる存在で、いかなる役割を担っていたのか。時には主家の諸事を処理する「政所」(家政機構)の機能が不全化すると、特定のイエや個人に集中することで絶大な権力を握った家司たちを見ることにより、公家の社会的・政治的立場がより浮き彫りとなる。
目次 : 家司の世界への招待/ 第1部 家司の身分と役割(家司の発生と展開―古代から院政期まで/ 家司になった人々―日野家の家司を中心に/ 山科家家司・大沢久守―多芸多才な補佐役/ 年中行事からみた家司―摂関家に仕える人々)/ 第2部 中世摂関家と家司(成長・台頭する家司と摂関家―保元の乱から鎌倉時代まで/ 戦国期、近衛家の家政職員―進藤・北小路両家を中心に/ 信濃小路長盛と戦国の九条家三代―下向・不如意・出奔/ 摂関一条家と土佐一条家に仕えた「家司」―その顔ぶれと動き)/ 第3部 中世以降の家司の姿(豊臣政権期の家司と官人―武家との相克から身分の保障へ/ 近世堂上公家の家司―久世家を事例に/ 近世公家の家内騒動と家司―摂家・清華家を中心に/ 近世の公武間交際と二条家の家司―加賀藩前田家との関係を事例に)
【著者紹介】
中脇聖 : 1972年生まれ。現在、日本史史料研究会研究員、株式会社歴史と文化の研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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六点
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