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ISBN 10 : 486285298X
Content Description
古代ローマの共和政から元首政にかけてのほぼ60年にわたり、文芸ジャンルである恋愛エレゲイア詩が隆盛した。本書ではその中の代表的な三人の詩人、プロペルティウス、ティブッルス、オウィディウスの作品を取り上げる。特にプロペルティウスを中心に、彼らの作品中に隠された、叙事詩への強い関心を具体的に跡付け、古代ローマ文学における叙事詩と恋愛詩との緊張関係を明らかにする。さらに、ルネサンスの旗手であるペトラルカがプロペルティウスから受けた影響を考察し、近代文学へと流れていく恋愛詩理解に示唆を与える。
目次 : 序論/ 第1章 プロペルティウスとホメロス/ 第2章 キュンティアの亡霊―プロペルティウス第4巻第7歌/ 第3章 帰ってきたキュンティア―プロペルティウス第4巻第8歌/ 第4章 ティブッルスとプロペルティウス―ティブッルス第1巻第8歌に込められたプロペルティウスへの言及/ 第5章 シビュッラとアエネアス―オウィディウス『変身物語』第14巻120‐153/ 第6章 梟と鹿―オウィディウス『変身物語』第11巻24‐27行の直喩/ 第7章 プロペルティウスとペトラルカ―二人の恋愛詩人の接点をめぐって/ 結論
【著者紹介】
日向太郎 : 1965年、神奈川県に生まれる。1989年東京大学文学部卒業。1994‐96年フィレンツェ大学にて研究(1994‐95年イタリア政府給費留学生)。1999年東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻修了、博士(文学)取得。東京大学教養学部准教授を経て、同教授。専門は西洋古典学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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