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新美南吉童話集 ハルキ文庫

Nankichi Niimi

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758432634
ISBN 10 : 4758432635
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2006
Japan

Content Description

いたずら好きの小ぎつね“ごん”と兵十の心の交流を描いた「ごん狐」、ある日、背中の殻のなかに悲しみがいっぱいに詰まっていることに気づいてしまった「でんでんむしのかなしみ」など、子どもから大人まで愉しめる全20話を収録した、胸がいっぱいになる名作アンソロジー。

【著者紹介】
新美南吉 : 1913年、愛知県半田市に生まれる。1932年、東京外国語学校(現・東京外国語大学)に入学。この年、童話雑誌「赤い鳥」に「ごんぎつね」が掲載される。1936年、東京土産品協会に勤めるも、喀血のため帰郷。代用教員を経て、安城高等女学校の教諭となる。1943年、30歳の誕生日を目前にして、結核により逝去。作品が認められたのは、死後10年以上経ってからである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「ごん狐」と「手袋を買いに」は有名な作品...

投稿日:2021/03/05 (金)

「ごん狐」と「手袋を買いに」は有名な作品なだけあってこの童話集の中でも出色の出来だと思う。全体的に読んでいて感じたのは「手の届かないもの」「言葉を交わせられないもの」への思い。「ごん狐」のあの有名な「ごん、おまいだったのか」にもそれは表れていると思う。 私は小学生の頃に「ごん狐」を国語の教科書で初めて読んだのだが、解説によると「ごん狐」は昭和55年から小学四年生の全ての国語教科書に採択されたそうだ。私が小学四年生になったのは昭和58年頃だから意外に直後だったのかな。

タカノブ さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    いろんな種類のかなしみが描かれていて、かなしみはむしろ優しさやしあわせに似ている。やさしくされて、やさしくしたくて、心が揺れ動いたからかなしい。そんなかなしみのいろんな側面と、含まれている甘露をみつめてみたり。 「その遊びにどんな名がついているのか知らない。」から始まる「花をうめる」が好きすぎて、夕暮れのなか常夜燈のしたに隠された美しい作品をいつまでも探していたい、そんな夏の終わり。

  • クプクプ

    まず「和太郎さんと牛」が面白かったです。新美南吉は愛知県知多半島の半田の出身で「和太郎さんと牛」も半田が舞台です。お酒が好きな和太郎さんを背中に乗せて必ず家まで帰る年老いた牛が登場します。もっと若い牛だったら、名古屋に連れていかれるか、半島の先端の崖に連れていかれるか、わかったものではない、という話です。オチもよかったです。愛知県の方言もよかったです。地域性と時代背景を感じる一冊でした。この本にはところどころに残酷さが顔を出します。私の父も愛知県出身で残酷なので共通点を感じ父を少し理解しました。

  • ちえ

    一編一編じっくりと読んだ。最後の二篇「花をうめる」「おじいさんのランプ」を読み終えて、心の奥がしんとして暫く座ったまま動けない。どのお話も、心の底の哀しみや寂しさをそっと掬って、さらさら流れる透明な水の中でゆっくり揺すり、残った小さな輝石の粒の様に密かに輝く。宝箱のような一冊。

  • aika

    真摯な言葉で編まれる透きとおるような新美南吉の世界が、師走の忙しなさを片時忘れさせてくれました。「ごん狐」など、子どものころに読んだはずの物語も、狐の目線でしか以前と違って以前と違って、複合的な目線で読んでいることに気づきます。選集のようなスタイルの本書でとりわけ心惹かれたのは、「狐」という小品。狐に取り憑かれたかもしれない、と不安がる幼い息子を温かく包む母親に、無償の愛をこんなに柔らかい言葉で表せるのかと涙ぐみました。他にも「和太郎さんと牛」「牛をつないだ椿の木」「おじいさんのランプ」がお気に入りです。

  • 優花 🍯モグモグ

    大人になって読むと深い。一つ一つの話がグッときました。子供には子供世界で、それぞれの悲しみ。大人になれば大人の世界での悲しみや欲がある。この本を読むと、子供も大人も、今も昔も、たいして人間の悲しみや欲は変わらないのかもしれない。もちろん、世の中が変われば、自分も時代とともに変わらなければいけない。変わる勇気も必要なのかもしれない。

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