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患者から「早く死なせてほしい」と言われたらどうしますか? 本当に聞きたかった緩和ケアの講義

新城拓也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784307101721
ISBN 10 : 4307101723
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「麻薬ってどう使い分けるの?」「腹水は本当に抜いて大丈夫?」「薬のせいでせん妄になったと言われたら?」「鎮静をどう説明する?」「患者から早く死なせてほしいと言われたら?」――。本書は“3学期”構成となっており、さながら1年間の講義を受けているような流れになっています。23ある講義はすべて生徒の疑問から始まっていて、新城先生がその問いに一つひとつ丁寧に答えます。マニュアルだけでは解決しない、緩和ケアの悩みに答える一冊です。

目次
■オリエンテ−ション
緩和ケアをめぐる10の提言

■1学期 痛みの治療と症状緩和
 第1講 痛みの治療1.─最初の対応
 第2講 痛みの治療2.─痛いと言わない患者
 第3講 痛みの治療3.─医療用麻薬の使い分け
 第4講 神経障害性疼痛
 第5講 呼吸困難・吐き気
 第6講 腹 水
 第7講 食欲不振1.─「食べる」悩み
 第8講 食欲不振2.─輸液
 第9講 倦怠感
 第10講 不 眠
 第11講 せん妄

●2学期 鎮静と看取りの前
 第12講 鎮静1.─鎮静の説明
 第13講 鎮静2.─鎮静が必要な方へ
 第14講 看取りの前1.─死なせてほしい
 第15講 看取りの前2.─死の経過

■3学期 コミュニケ−ション
 第16講 コミュニケ−ション1.─緩和ケアって何?
 第17講 コミュニケ−ション2.─がんの告知
 第18講 コミュニケ−ション3.─化学療法の中止
 第19講 コミュニケ−ション4.─余命告知
 第20講 コミュニケ−ション5.─家族ケア
 第21講 その他1.─患者の自殺
 第22講 その他2.─民間療法
 第23講 その他3.─医療者のバ−ンアウト

終業式のことば─あとがきにかえて

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 本書は緩和ケアの臨床現場の実態を一緩和ケア医の視点から解説したもの。死に至るプロセスや苦痛の緩和方法、医療者と患者と家族との間に必要なコミュニケーション方法などが、医療従事者ではない自分にも分かりやすく解説されており、緩和医療のイメージを掴むのに役立った。約三割の患者が死ぬ前に苦しむらしいけど、でもその時には(持続的な深い)鎮静で意識レベルを下げてくれるらしいので、苦痛に関してはそこまで心配しなくていいのかと少し安心した。積極的安楽死を法制化しなくても、苦痛は鎮静でなんとかなるという認識でいいのかな?

  • ねころじ

    先生、わたしはもう限界なんでしょうか。そんな患者さんの言葉に、何も言えなかった。何て言えばよかったのか、そんな気持ちでこの本を手に取った。この本を通して、医療者も患者の死に傷つくことを知った。ホスピス、在宅ケアの経験から、現場で困った時の対処についてアドバイスが載っている。処方例とかは中堅医師向け。いつまでも悩み傷つく仕事だが、やりがいを感じる。

  • OHモリ

    ●刺激的なタイトルだけど内容はまっとうな良書だ。前半症状緩和のText的内容、しかしこの本のキモは後半の2学期3学期と初頭のオリエンテーションだ。 ○「インフォームドコンセントという名の呪い」●については全く我が意を得たりだった! ●緩和ケア医がナイーブな自己と現段階で思うところをさらけ出した著作。生々しくて面白いだけではなくてすごく役に立つはず。誰の役に立つの?緩和ケアに携わる医療者の役に立つということは緩和ケアを受ける側の患者さんの役にも立つはずだと思う(付箋多し)・・鎮静ガイドライン読み返しせねば

  • こんころ

    部分読みしかしていなかったので、本日通しで読みました。著者の思慮深さには毎回はっとさせられます。「患者の病気を医療者が取り上げてはいけない」、これだけの経験と思考を重ねてきた方の言葉なだけに重みがあります。

  • totoroemon

    表題からはもっときつい内容かと思われたが緩和医療を必要とする多くの人に読んでほしい。

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