「不屈の両殿」島津義久・義弘 関ヶ原後も生き抜いた才智と武勇 角川新書

新名一仁

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784040823416
ISBN 10 : 4040823419
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
456p;18

内容詳細

「戦国最強」として名高い島津氏。しかし、歴史学者の間では「弱い」大名として理解されてきた。家の存続という目的は同じながら、異なる道を選び、譲らぬ兄と弟。言うことを聞かぬ家臣、内政干渉する豊臣政権、関ヶ原での敗北を乗り越え、いかにして薩摩藩の礎を築き上げたのか。戦国島津氏研究の第一人者による、圧巻の評伝!

目次 : 第1部 戦国期の義久・義弘兄弟―ふたりが目指したもの(島津氏の源流と戦国大名島津氏/ 義久・義弘兄弟の三州統一戦/ 戦国島津家のイメージと実態 ほか)/ 第2部 豊臣政権との関係―義久・義弘兄弟の反目(降伏直後の島津領国―混乱と領国経営破綻/ 義弘の「豊臣大名」化と島津久保の家督継承内定/ 義久・義弘兄弟の対立表面化と「唐入り」準備 ほか)/ 第3部 庄内の乱と関ヶ原の戦い―晩年の義久・義弘兄弟(忠恒の家督継承と伊集院忠棟誅殺/ 庄内の乱/ 関ヶ原の戦い―義弘が寡兵だったのはなぜか? ほか)

【著者紹介】
新名一仁 : 1971年、宮崎県生まれ。鹿児島大学法文学部人文学科卒業。広島大学大学院博士課程後期単位取得退学。博士(文学、東北大学)。みやざき歴史文化館、宮崎市きよたけ歴史館学芸員などを経て、志學院大学非常勤講師。南北朝期から戦国期の島津氏研究を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スー さん

    26続けて島津家を読みました。こちらでも義久と義弘の対立と葛藤が読み取れました。そして思ったより島津家は旧体制で家臣や国衆をしっかり纏め支配していなかった事も分かりました。彼等をひとつにする為に老中の合議や鬮神託を使っていた。義久は帝王学を学び義弘は指揮官としての教育を受けた影響で豊臣政権下での生き残り方に相違が起きふたりの関係がギクシャクしていく過程が分かりました。義久・義弘・忠恒が一見ちぐはぐに感じるけど絶妙なバランスで際どい綱渡りを行い島津家を残したように感じました。

  • サケ太 さん

    これは面白い。島津の強さと弱さ。義久や義弘の目指したもの。その違いが、兄弟の食い違いと不和を生む。忠恒(家久)への権限移譲のトラブル。島津家は一体になっているという雑なイメージが整頓されて言った印象。

  • フク さん

    #読了 戦国島津家の両輪、義久・義弘兄弟の事績を丁寧に洗い直す。途中から忠恒も加わり三殿体制となる。 義久ののらりくらり能力が高すぎる。そしてのらくら義久と豊臣政権の板挟みになる義弘はかわいそう。 図書館。

  • 鐵太郎 さん

    戦国時代の島津家は、歴史学会の定説では実は、統制の取れていない弱体な組織として認識されていたそうな。有名な島津四兄弟の見事な役割分担と結束なるものものもかなりいい加減だったらしい。この本は、そう言ったこれまでの研究を含め、従来あまりクローズアップされなかった島津義久と勇名轟く義弘が「両殿」として薩摩島津家を動かしていた様相、そして次代の忠恒(家久)まで含めた三者の葛藤と生き残るためのさまざまな粛正劇を、史料に基づいて丁寧に描き出しています。無味乾燥な歴史書なのに、面白いです、これ。

  • MUNEKAZ さん

    島津義久・義弘兄弟(と隠れた主役・忠恒)の評伝。豊臣政権に降伏後、三殿体制下での兄弟の葛藤が詳しく、老獪な義久と実直な義弘という兄弟のパーソナリティーの違いも興味深い。とくに義弘については、フィクションで描かれるような武神の如きイメージではなく、国元の兄と豊臣政権との間で板挟みになる真面目人間という感じで、一人の人間として捉えなおすことができる。また豊臣政権の取次を務める石田三成の外圧も凄まじく、地方から見た豊臣公儀はこんなにも恐ろしいものかと再認識。そりゃ義久も忠恒も関ヶ原に兵は送らんわなと納得する。

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