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ミステリ・トランスミッター 謎解きはメッセージの中に

斜線堂有紀

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575247695
ISBN 10 : 4575247693
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2024
Japan

Content Description

いま、もっとも注目されるミステリ作家による短編集。収録した全5編、時代背景や描かれた国、人物は異なりますが、すべての作品で共通するのは「人に伝える」ということ。今は携帯電話で他人と簡単に連絡が取れますが、では携帯電話を使うことなく大事なことを伝えるにはどうしたらよいのか? 手紙なのかチェス盤なのかカメラなのか‥‥。伝えるのは、愛か動機か犯人か‥‥。驚きの設定に驚きのラスト。すべてが新鮮、すべてが傑作。

【著者紹介】
斜線堂有紀 : 上智大学卒。2016年『キネマ探偵カレイドミステリー』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞しデビュー。20年『楽園とは探偵の不在なり』が各ミステリ・ランキングの上位に連なり本格ミステリ大賞候補。24年『回樹』で吉川英治文学新人賞候補。漫画原作や朗読劇の脚本も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    短編ミステリでは被害者の遺したダイイングメッセージが重要なカギとなる例が多い。これまでは曖昧だったり謎めいたデータを受け取り、わかる形に変換するトランスミッター役が探偵の腕の見せ所だったが、本書ではメッセージを発する側から話が進む。現代日本から宇宙、アメリカと場所は様々だが、殺されるか、殺人現場を目撃するか、人生の重要な岐路に立って自らの思いを伝えなければとの必死の思いが提示され、その上で受け取る側はどうしたのか。双方の謎が重なるとき、初めて真実が浮かび上がる。工夫の斬新さは他の追随を許さない鮮やかさだ。

  • 星群

    斜線堂さんの勢いがとまらない!嬉しい悲鳴をあげる。斬新な設定すぎて、若干置いてけぼりをくらった感が否めませんが、今回取り上げたいのは『ある女王の死』です。金貸しの高齢女性の遺体が見つかったところから始まり、彼女の人生を遡っていく。執念というかなんというか、確かに脱帽しました。道を逸れますが『ワイズガイによろしく』のワイズガイ≠何度ズワイガニは関係ないのかと思ったことか。あと『ゴールデンレコード収録物選定会議予選委員会』も面白かったです。

  • hirokun

    ★4 伝えるをテーマにした5作の短編集。各短編とも私にとっては意表を突かれる設定で、頭の体操になった。作品によっては落ちが今一つよくわからないものもあったが、「妹の夫」は設定の面白さに加え、最後の落ちも私にもよくわかる落ちで楽しく読ませてもらった。斜線堂さんの作品をあまり読んでいるわけではないのでその作風はよくわからないが、今回の短編集はキラリとした輝きを感じる。

  • まちゃ

    斜線堂さん初読み。「人に伝える」がテーマの5編の短編集とのことでしたが、私は、そこまでテーマ性を感じませんでした。「ある女王の死」はそれなりに趣向を凝らしていて楽しめました。それ以外は「フーン」ぐらいかな。【収録作】ある女王の死/妹の夫/雌雄七色/ワイズガイによろしく/ゴールデンレコード収録物選定会議予選委員会

  • nobby

    チェス盤・映像・手紙・音声・写真、それぞれ違う媒体によるメッセージで紐解く短篇5つ。近未来や歴史をなぞるSF展開も加わるのが興味深い!個人的には謎解き要素強い「ある女王の死」「雌雄七色」が好み。ワクワク読み進める中で、後半おそらくと予想した仕掛けもビンゴで得意気(笑)宇宙空間を舞台にした「妹の夫」。必死に切羽詰まった状況での好転と勘違いのせめぎ合いにドキドキしながら迎えるラストは爽快。残り2篇はワイズガイにゴールデンレコードとマフィアに宇宙に米国三昧への興味次第だが、トマトグレービーは是非とも口にしたい!

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