Books

消費税のカラクリ

斎藤貴男

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062880596
ISBN 10 : 4062880598
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2010
Japan

Content Description

消費税率アップは暴挙だと断言できる、これだけの根拠。中小企業・独立自営業者は壊滅的な打撃を受けること必至。本書では、消費税5%の今でも苦しむ実態を明らかにし、不公正税制の本質に迫る。

【著者紹介】
斎藤貴男 : 1958年東京都生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者などを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
財政再建のためには消費税増税を直ちに実施...

投稿日:2011/07/12 (火)

財政再建のためには消費税増税を直ちに実施すべきだ。政財界のみならず、マスコミからも知識人からも大合唱である。しかし消費税ほど不公平な税制はない。滞納率一位というところからもわかろうってものだ。日本に比べて諸外国の消費税率が高いと言われているが、諸外国と日本とでは課税対象が異なる上に、国民負担という点で捉えれば、日本も諸外国もさして変わらない。橋本龍太郎が消費税率を引き上げた際、国民負担は9兆円増えたし、小泉純一郎は消費税率は引き上げなかったものの、やはり国民負担は9兆円も増やした。つまり、諸外国と同じように国民負担を消費税率に換算すれば、日本も10%は軽く越えており、諸外国では無料の医療・教育費を含めれば、日本の消費税率は世界一高いとも言える。政財界・マスコミ・知識人が大合唱の消費税増税で財政再建という雑音に耳を馴らされてしまった国民はまだ消費税のカラクリに気づいていない。ただ、消費税に限らず税制は専門用語も多く、仕組みも複雑でわかりにくい。本書ももっとわかりやすく書かれていればもっと話題になったのだが、財政再建どころか、前回の消費税増税で明らかになったように、消費税増税で逆に税収は落ち、生活保護は増える。今からでも遅くはないので、国民一人ひとりが政府・役人・財界・マスコミ・御用学者の嘘に惑わされずに、自らの頭で考え行動し、消費税増税を阻止しなければならない。

古楽器奏者 さん | 東京都 | 不明

1

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • mazda

    この本を読むまで、ずっと消費税を「払って」いたつもりだったが、一消費である自分は1円も払っていなことを理解した。で、本来払うべき小売の人たちも、消費税分を価格に転嫁できない状況でも、問答無用で払わされる構図がよくわかった。近年、消費税は税金の中で最も滞納の多い税金らしく、つまりは税率が上がっても必ずしも税収は増えないことが予測される。さらに、輸出を生業とする大企業は消費税の還付を受けており、税率が上がればさらに還付金が増える可能性がある。こんなこと、絶対間違ってるでしょ?

  • ハチアカデミー

    B+ 日本人の誰にとっても一番身近な税金である消費税が、消費者の懐だけの問題ではないことを明らかにする一冊。下請け会社が消費税を請求できずに自ら背負い込み、個人商店が大手スーパーとの価格競争に負けないために身を削る、そして非正規雇用者には消費税がかからないことを理由に正社員を減らす… これは、儲けることができておらず、大して納税していない会社・店はつぶれてよいし、エリート以外は安定など求めず経済にとって都合の良い蟻になれということか。あるところから取るのではなく、取れるところから取るとる仕組みなのだろう。

  • さとむ

    2010年発行だから新書であって、新書でない。でもカラクリがチンプンカンプンな僕にとってはピッタリ。どうして経団連は消費増税に賛成なのか、中小企業はどう影響を受けるのか、支払ったお金はどう納められるのかなど、これまでの疑問はいくぶん解消された。けれども、こんなんでいいの? 本当に増税って必要なの? 誰が喜ぶの? 体制って何? といった新たな疑問が次々に浮かぶ。企業にも、家庭にも、個人にもやっぱり+3%って大きいよ。どう考えても、納得感が得られないんだよなあ…。

  • FFFT

    消費税は「滞納」が余りにも多い… 「消費税 滞納」で検索するといろいろな話が出てきます。つらい話が多いです。この本を読んでなぜそんなことが起こるのかわかりました。 消費税の実態は世間的にどれほどの理解がなされているのでしょうか。消費税増税は仕方ない、北欧では消費税率が高い分福祉が…などという意見も多くありますがそれは盲目的になってはいないか。消費者目線だけではなく中小企業の視点でも考えた上での見解か。こういう本を読んでから議論したほうがいいと思いました。

  • coolflat

    “消費税の納税義務者は消費者ではない”この文言は消費税の問題を突いている。そして消費税は国税滞納額ワースト1だということ。このカラクリは。2章は、中小企業が消費税を価格に転嫁できない現状の実例を、3章は、税務署の厳しい取立ての問題、輸出戻し税の問題を、4章は、派遣会社の設立と閉鎖を繰り返す手法(消費税法には、資本金が一千万円に満たない法人は、設立後一年間は売上高に関わらず、納税免除されるという規定がある。それを悪用する手法)を。これらは非正規労働者が増える構図と密接に繋がっている。消費増税は負の増幅装置だ

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items