中高年ひきこもり 幻冬舎新書

斎藤環

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344985810
ISBN 10 : 4344985818
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;18

内容詳細

内閣府の調査では、40〜64歳のひきこもり状態にある人は推計61万人と、15〜39歳の54万人を大きく上回る。
中高年ひきこもりで最も深刻なのは、80代の親が50代の子どもの面倒を見なければならないという「8050問題」だ。
家族の孤立、老親の死後の生活困窮、孤独死――中高年ひきこもりは、いまや日本の重大な社会問題だ。
だが、世間では誤解と偏見がまだ根強く、そのことが事態をさらに悪化させている。
「ひきこもり」とはそもそも何か。何が正しい支援なのか。第一人者による解説書。

【著者紹介】
斎藤環 : 1961年岩手県生まれ。筑波大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院等を経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)共同代表。専門は思春期精神医学、病跡学。『世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析』(角川書店、第11回角川財団学芸賞)など著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    ひきこもり はもはや「思春期の問題」ではない!と強調。57%、半分以上は40歳以降から始まった「中高年ひきこもり」だという。この本のユニークな視点は、「ひきこもり」とはそもそも何か?をわかりやすく分析。机上の論理ではなく、対処法など具体例が示され納得できた。怠けていて働かない、のではなく「働けない」とか、社会が嫌いなのではなく「世間」が怖い、などの指摘にハッとさせられた。

  • 北杜夫そっくりおじさん・寺 さん

    この数日、体調が悪く気分も鬱ぎがちで、このままでは私もひきこもりになるのは時間の問題だと思い手に取る。読んで良かった。読んだ本書が斎藤環の本で良かった。世の中に当然あるべき大きな愛情で書かれているからだ。誤ったひきこもり観をただしてくれ、「ひきこもりもいる明るい社会」を提言する。本当にその通りである。世の中にはいろんな人がいていいし、もっともっと寛大でいい。世の中が今のままでは絶望的な未来が待ち受けているが、無知を改め、お互いをよく知れば少しでも生きやすい環境が生まれるはず。世の中を変える一助になる一冊。

  • ゆいまある さん

    斎藤先生の優しさに溢れた本。ひきこもり対策のハウツーでもあるが、安心してひきこもれる社会がいい社会という価値観の持ち主なので、崩壊家庭で子供からの無視に怯える親や、きょうだいから暴力を受けている人を救う内容ではない。ひきこもりを病気として扱うことには反対しているが、障害年金の受給や就労移行支援の利用も勧めており、病名がない状態でそれは難しいのではとの矛盾も感じる。関わり方の理想の一つではあるけど、適応できるケースに限界があることには触れられていない。人はお金の為でなく承認の為に働くというのは納得。

  • とろこ さん

    児童や生徒、若年者のひきこもり対策は進みつつあるけれど、中高年のひきこもり対策は遅れている印象が否めない現代日本。ひきこもりは確かに病気ではないから治療の必要はないかもしれない。ただ、私がそうだったように、体や心の病気がきっかけでひきこもり状態になる人は少なくないと思う。また、どう対処したらよいのかも分からない困難に出逢いひきこもりになる人もいる。原因は様々だし、対処の方法も人それぞれだと思うけれど、ひきこもりに対する偏見は少しずつでもなくなっていってほしい。

  • ニッポニア さん

    今後、ますます深刻になっていくであろうことを、棚上げして、なんとかなるのか。心配事の9割は起こらない、と言うじゃない。そういう楽観性を常に持っていたい。以下メモ。50代ひきこもりは自分で生活保護申請できない。避難所でも、パーテーションから出てこなくなる。ひきこもり擁護論の出口はどこか、無責任に主張するだけの学者たち。社会との接点を持たせることが第1歩。議論、説得でなく、どうでもいい会話から。月3万稼げる人はやがて10万稼ぐ。暴力には拒否で。暴力を諦めて一番ホッとするのは本人。ひきこもりもいる明るい社会を。

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