なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント 中公新書ラクレ

斎藤環

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121507501
ISBN 10 : 4121507509
フォーマット
出版社
発行年月
2022年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
248p;18

内容詳細

「会ったほうが、話が早い」のはなぜか。それは、会うことが「暴力」だからだ。人に会うとしんどいのは、予想外の展開があって自分の思い通りにならないからだ。それでも、人は人に会わなければ始まらない。自分ひとりで自分の内面をほじくり返しても「欲望」が維持できず、生きる力がわかないからだ。コロナ禍が明らかにした驚きの人間関係から、しんどい毎日を楽にする38のヒントをメンタルの達人二人が導き出す。

目次 : 第1章 「鬼滅の刃」ブームにみる現代日本人の心の闇(新型コロナがあぶり出す「メンタル」/ 四重の格差拡大で追い詰められる ほか)/ 第2章 人はなぜ、人と会うのか(コロナが一種の「救済」になった人もいて/ 人に会えないから「楽になった人」と「萎れてしまった人」 ほか)/ 第3章 危険な優生思想に蝕まれないために(「脳」が脚光を浴びる時代/ ちょっと「シンギュラリティ論争」に似ている ほか)/ 第4章 「同調圧力」と日本人(かつて「忘れられたパンデミック」があった/ 新型コロナは記憶されるのか ほか)/ 第5章 息苦しい「組織」「学校」から解放されるために…(子どものみならず、先生まで逃げ出す「学校」という空間/ 「閉鎖的」で「旧態依然」とした日本型組織 ほか)

【著者紹介】
斎藤環 : 1961年岩手県生まれ。筑波大学医学研究科博士課程修了。爽風会佐々木病院等を経て、筑波大学医学医療系社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学、「ひきこもり」の治療・支援ならびに啓蒙活動。『世界が土曜の夜の夢なら』(角川財団学芸賞)、『心を病んだらいけないの?』(與那覇潤氏との共著・小林秀雄賞)など著書多数

佐藤優 : 1960年東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。2005年から作家に。05年発表の『国家の罠』で毎日出版文化賞特別賞、翌06年の『自壊する帝国』で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ🍀 さん

    自粛。不要不急。全てをコロナに一元化されてしまった時間は過ぎ去った。悩みは日々深まっていった。対面が前提の社会に問題を突きつけた。容易く弱音を吐ける場所を喪失して抱え込んだ。依存症は孤立の病という。結局、コロナ禍で人は何を感じ何を得たのかを考察する。偏見が多い社会ほど自己批判が増え、引きこもる。言うなれば鬼。完全に退治するのではなく共存を目指すものである。誰かと話せば楽になると分かっているのに億劫になる人々。そして欲望は減衰する。その先に進む気力は何時何処から生まれるのか。少しずつでも心の修復に向かおう。

  • ネギっ子gen さん

    【ポストコロナには、人と会い、会話して、意図的にメンタルの修復に努めよう】コロナ禍のため、完全リモートの対談本。「会ったほうが、話が早い」のはなぜか。会うことが「暴力」だから。斎藤は言う。<私自身、対人恐怖症気味、発達障害気味の人間で、人と会うのは基本的に苦痛なのです。約束の時間が近づくと、妙に緊張したり不安になったりもします。ところが、不思議なことに、実際に会って話をすると、とたんに心が楽になる。毎回この繰り返しで、会えば楽になるのが分かっているのに、会うまでは苦痛を感じたりするわけです>と。確かに!⇒

  • zag2 さん

    コロナ禍での経験をもとに、人と会うことの意味を問い直す本という理解で読んだのだが、さすがにお二人の対談だけあって、脳科学ブームの危険性まで話が及び納得することの多々ある一冊だった。佐藤さんの「あとがき」に斎藤さんは「対話ができる」人とあったが、マスコミにせよ身の回りの会話にせよ、モノローグを交互に発しているだけで、対話になっていないことが極めて多い。対話の意味もあわせて考えさせられた。

  • Kanonlicht さん

    コロナによって「国民総ひきこもり」を経験した日本が、この経験を生かして社会をどう変えていかなければいけないかを、精神医学や神学を交えながら分析している。コミュニティと自殺の関係性や、脳と心の相違、日本式学校教育のはらむ問題など興味深いテーマが次々出てきて、またどれもが自分の身に置き換えられるような話なのでとても考えさせられた。日本人は「逃げない」ことに価値を置きすぎているという意見には納得。全員一律にこうせよというのではなく、その人にとって快適な人間関係を許容する、ハイブリッドな社会が実現できたらいいな。

  • minami さん

    私は人見知りだったり社交性があるとは思っていない。ちょっと引きこもり気味。なのに仕事も対人、PTAとか人と関わることが多くて、つい手に取ってしまった。コロナ禍で行動が制限され生活が一変して、不安で戸惑いながら生活していたあの頃。精神科医の斎藤先生と作家の佐藤さんの対談で読みやすかった。人に積極的に会いたい人、一人でいたい人、その中間くらい。私は中間くらいかな。人と会う事で不確実性は高まる。会ってみないと分からない事も確かにあるし会話も楽しい。一人でいるか人と会うか、自分なりのいいバランスが大切だと思った。

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