Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• あじ

  読了日：2015/03/02

  ネットで女優高峰秀子の略歴を拾い読みするより、養女明美さんが搾った濃縮120％の秀子ジュースを、一気に煽る方がよく染み入る。悲喜交交、酸いも甘いもここにあり。半世紀に渡る養母と親戚からの束縛、学歴なしの青春、パリへの逃亡、そして結婚。女優という仕事を疎ましく思い、愛する夫の為だけに生きたいと願った一人の女性がここにいます。この111頁は映画のダイジェストのようなもの。本編を知る手掛かりは、映画やエッセイに数多く遺されています。今回は幻のデビュー作「母」のDVDが付属されています。

• バーベナ

  読了日：2015/07/15

  本人の意思とは無関係に５歳で入れられた芸能界。自由もなく何十人も血縁を養わされた半生記。自分の好き嫌いで物事を選ぶことが出来なかっただけに、自分の意志で選び取った物事には、最後まで責任と愛情を注ぎ続けた。その最たるものが夫：松山さん。人は氏より育ちというけれど、自分を育てる、律するのは、やはり自分なのだと思った。死ぬまで続く、その作業に必要なのは主観でなく客観。高峰さんの話を読むと、ホント背筋が伸びます。

• チョビ

  読了日：2015/02/19

  寄生虫のような肉親にだけは恵まれていたせいで本人は学校も行けず、ひたすら働いていた若き日。だというのに、この輝くような知性はなんなんだろうか？生きているってこういうことなのか？生き延びるということは自我を持つことなのか自我を殺すことなのか、まったくわからなくなる。それを支えた家族があったからこその、豊かな後半生。…先ごろ亡くなられたシーナさんもそうだが、夫あっての自分、自分あっての夫、家族。これが美しさの秘訣なのかもしれない。

• バーベナ

  読了日：2024/05/02

  著者は、大人になってから養女となった明美さん。本当に「母ちゃん」を愛していたことが伝わってくる。「血縁ときいただけで裸足でにげだしたくなる」と、仰っていた秀子さんに、晩年、こんな縁が舞い込むなんて。どんな環境であっても、腐らず健やかに生きるかどうかは、本人次第なのだと悟る。

• よし

  読了日：2021/07/24

  DVD 高峯秀子五歳の「母」に差感動。白いエプロンを着て健気に泣き笑う姿　まさか見られるとは。

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