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万引き依存症

斉藤章佳

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784781617053
ISBN 10 : 4781617050
Format
Books
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

被害総額1日13億円!
万引きは、日本一発生件数の多い深刻な犯罪です。

あなたの家族が陥るかもしれない??
●「貧困」が原因ではない
●女性に多い
●認知症や摂食障害との関連も

なぜ繰り返すのか。どうすれば止められるのか。
依存症の専門家が解き明かす、万引き依存の実態。

「万引きGメン」伊東ゆう氏との対談収録


第1章 万引きを繰り返す人たち
第2章 被害者が見えづらい深刻な犯罪
第3章 なぜ女性が多いのか
第4章 なぜやめられず、エスカレートするのか
第5章 高齢者と摂食障害と万引き
第6章 「万引きしない自分」に変わるために
第7章 特別対談 伊東ゆう(万引きGメン)×斉藤章佳


斉藤章佳(さいとうあきよし)
精神保健福祉士・社会福祉士/大森榎本クリニック精神保健福祉部長。
1979年生まれ。大学卒業後、アジア最大規模といわれる依存症施設である榎本クリニックにソーシャルワーカーとして、アルコール依存症を中心にギャンブル・薬物・摂食障害・性犯罪・虐待・DV・クレプトマニアなどさまざま々なアディクション問題に携わる。その後、2016年から現職。専門は加害者臨床で「性犯罪者の地域トリートメント」に関する実践・研究・啓発活動を行っている。また、大学や小中学校では薬物乱用防止教育など早期の依存症教育にも積極的に取り組んでおり、全国での講演も含めその活動は幅広く、マスコミでも度々取り上げられている。2017年に上梓した著書『男が痴漢になる理由』(イースト・プレス)が話題となる。

【著者紹介】
斉藤章佳 : 精神保健福祉士・社会福祉士。大森榎本クリニック精神保健福祉部長。1979年生まれ。大学卒業後、アジア最大規模といわれる依存症施設である榎本クリニックにソーシャルワーカーとして、アルコール依存症を中心にギャンブル・薬物・摂食障害・性犯罪・虐待・DV・クレプトマニアなどさまざまなアディクション問題に携わる。その後、2016年から現職。専門は加害者臨床で「性犯罪者の地域トリートメント」に関する実践・研究・啓発活動を行っている。また、大学や小中学校では薬物乱用防止教育など早期の依存症教育にも積極的に取り組んでおり、全国での講演も含めその活動は幅広く、マスコミでも度々取り上げられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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薬物やアルコールへの依存が「物質依存」で...

投稿日:2018/12/22 (土)

薬物やアルコールへの依存が「物質依存」で、万引きや痴漢、ギャンブルへの依存が「行為・プロセス依存」。今後は後者が増えていく、という著者の推測は怖ろしい。 様々な万引き依存症の症例を見ると、自分の家族は絶対に大丈夫と言い切れる人がどれほどいるのだろうか。きっかけは、ある意味で些細なことが多いし、家族が遠因となっていると周囲の人たちが強く出られないのも分からないでもない。 印象に残ったのは、治療過程のある種の“寛容さ”だ。単純な叱責や攻撃は「依存症」に役に立たないのだろう。ただ、一方で、当人の治療への意志、周囲の協力と気長な努力によっては回復が可能であることを考えると、希望は持てる。 社会的なストレスが減少するようにも思えず、高齢者もますます増えることを考えると、万引き依存症が減ることはほとんど考えられない。損失金額などを考えると、医療的な面も含め、抜本的な対策をうたないと、日本の経済にとってマイナスになることは間違いない。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助

    「この店は儲かっているから自分一人ぐらい盗ってもいい」「ここでたくさん買っているから、ちょっと盗ってもいい」「新商品は買う前に試したいから盗った」…万引き犯の言い訳集だ。この著者は、日本では数少ない、「万引き依存症」の人を通院で治療を受け付けるクリニックのソーシャルワーカー。現場で多くの万引き常習者と向き合っている中で、刑罰だけでなく、「治療」が必要、と説く。犯罪の根底にあるのは「認知の歪み」を正すことだ、とも。考えさせられた。

  • kinkin

    万引きという犯罪を繰り返す人たちを万引き依存症というそうだ。ルポルタージュ的な内容かと思いきや依存症というメンタルの病気という面からとらえた内容だった。うちの近所のドラッグストアでもよく万引き犯が捕まるという話を聞く。しかし最近ははじめから万引きを想定した価格設定にしてある店もあることを知った。うちの家内がいうにはスーパーのシャインマスカット、どう見ても数個が無くなっている物があったそうだ。パックに穴を開けむしって口に何気なく放り込む。なんといっても皮ごと食べられるものね,普通のぶどうは皮出さないと・・

  • つちのこ

    この世にモノを売る商店がある限り、万引きはなくならないし、加害と被害のバランスが取れない根が深い社会問題だ。動機の多くが生活困窮によるものと先入観を持っていたが、多岐にわたる現実を読むうちに、それは間違っていたと認識することになった。メロンパンのみにこだわって万引きをする摂食障害者の事例は、明らかに病的な依存症といえるが、一方で、愉快犯のごとくゲーム感覚で盗り続ける者もいる。巻末の万引きGメンとの対談で、対策を施さない脇が甘い小売店舗の問題点を指摘しているが、犯罪を助長する店側にも責任の一端はありそうだ。

  • テツ

    欲しいから欲しいものをパクるといったアホなガキがやらかす即物的な万引きとは違い、大人が繰り返してしまう万引きには精神的な原因がある(らしい) 物を盗むという犯罪に依存してしまう当人の辛さも理解できるけれど、薄利多売で頑張っているお店の方々にそんなことを考慮してやる義理なんて全くないしなあ。法治国家として捕まえて罪を裁くことは当然大切なんだけれど、盗癖という精神の病気に罹患していることも考慮して、罰を与えると同時に治療も考えていかなければならないよな。犯罪行為に依存してしまうなんて辛いだろう。

  • ちさと

    年間の万引きによる被害額は4,500億円。本書出版が2018年だから、セルフレジの導入、移民の増加で被害額は更に増えてるだろう。本書は、万引き依存症という病理について学ぶ1冊。治療は1年間、週最低3回の通院を条件としているそう。根強い認知の歪みを矯正するのは並大抵ではない。内容は主に、自分の状態をチェックする「モニタリング」分かち合う「シェアリング」規則正しい「スケージュリング」対処法を決めておく「コーピング」を生活のベースに置く。巻末のGメンとの対談での、現場の声はとてもリアル。

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