日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る ブルーバックス

播田安弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065209578
ISBN 10 : 4065209579
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
追加情報
:
248p;18

内容詳細

いまだ解けない謎を「科学」で読みなおしたら。文永の役で日本を危機に陥れた蒙古軍は、なぜ進撃を続けず、一夜にして兵を引いたのか?明智光秀を討つために羽柴秀吉が中国地方から高速で戻った「大返し」は、なぜ実現できたのか?莫大な国家予算を投入して建造された戦艦大和は、なぜほとんど出撃しないまま沈没したのか?エンジニアが「数字」を駆使して謎に迫る!

目次 : 第1章 蒙古軍はなぜ一夜で撤退したのか(歴史を変えた「ジャイアント・キリング」/ 蒙古軍はなぜ撤退したのか? ほか)/ 第2章 秀吉の大返しはなぜ成功したのか(日本史上きわめて重要な軍事行動/ 中国大返しまでの状況 ほか)/ 第3章 戦艦大和は無用の長物だったのか(わずか3年4ヵ月の「生涯」/ 「史上最大の戦艦」が計画されるまで ほか)/ 終章 歴史は繰り返される(巨大な数字のリアリティ/ 目を曇らせる「奇跡」「伝説」 ほか)

【著者紹介】
播田安弘 : 1941年徳島県生まれ。父は造船所経営、母の実家は江戸時代から続く船大工「播磨屋」の棟梁。艦船の設計を夢見て三井造船(当時)に入社、大型船から特殊船までの基本計画を担当。半潜水型水中展望船、流氷砕氷船「ガリンコ号2」、東京商船大学(当時)のハイテク観測交通艇などを開発、主任設計。東海大学海洋学部で非常勤講師を八年間務め、この間、2008年、日本初の水陸両用バス「LEGEND零ONE号」の船舶部分を設計。定年後は船の3Dイラストレーションを制作する「Ship 3D Design播磨屋」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まーくん さん

    ブルーバックスで日本史!蒙古襲来、秀吉の中国大返し、戦艦大和を取り上げる。著者は船や海の専門家としての観点から、これら史実を見直す。文永の役では蒙古軍が900隻の軍船と3万人の兵で博多湾から上陸、九州は陥落寸前であったが、突如退却し軍船に引き返す。その夜、暴風雨(神風)が吹き荒れ、海の藻屑に…という通説を疑う。「八幡様の御加護」や「台風説」などを退け、合理的積算から高麗の造船能力や兵員数を見積もる。また、投錨地は今津浜とみて『蒙古襲来絵詞』を読み解き、鎌倉武士団の抵抗により敗走、撤退を決めたと推測する。

  • ひこうき雲 さん

    昔から不思議だったんですよね。よく「何万」という兵力が出てくるが、あの時代そんなに戦場に行ける人がいたの?とか、食料どうしたの?とか、馬、どこから集めたの?とか。ほとんどの歴史公証本は記録に基づき推理はするけど、なぜか数字の検証は行わない。この本、そういった意味ではすごく画期的です。ぜひ第2段もお願いします!

  • trazom さん

    著者が造船技術者というのがミソ。船の視点から3つの事例を検証するのがユニーク。九百隻の蒙古軍船が作れたか、3万人を収容できたか、博多湾の水深分析から新たな上陸地点を提示など、鋭い指摘。秀吉の中国大返しでも、海路の可能性の論考は一定の説得力がある。一方、戦艦大和になると著者は一気に情緒的になる。「大艦巨砲主義は時代遅れではない」「アウトレイジ戦法がいけなかった」「「栗田ターン」がなかったら…」など擁護と愚痴が迸り、「サイエンス」からどんどん外れてゆく。それはそれで、造船屋さんの人間味が溢れて微笑ましいが…。

  • ばたやん@かみがた さん

    《テクノロジー・インテリジェンスの勝利》そう呟きたくのも自然な、日本史の転換期における大きな3つの謎についての、練達の船舶設計者の手になる検証です。ここでは、三点ほど感想を。 (1)一つ目は、ありきたりですが、工学知識に基づく数的計算によって必要とされる資材量、マンパワーや軍馬の頭数、さらにそれらが必要とする食糧や屎尿処理等の積算に圧倒されてしまいます。 (2)そして、次にそれらの積算の結果が、前近代における軍事行動は数的リミットがかなり低いのではないか、と言う感想をもたらすに至りました。(1/3)

  • やいっち さん

    「蒙古は上陸に失敗していた! 秀吉には奇想天外な戦略があった! 大和には活躍できない理由があった! 日本史の3大ミステリーに、(中略)船舶設計のプロが挑む。リアルな歴史が、「数字」から浮かび上がる!」といった本。

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播田安弘

1941年徳島県生まれ。父は造船所経営、母の実家は江戸時代から続く船大工「播磨屋」の棟梁。艦船の設計を夢見て三井造船(当時)に入社、大型船から特殊船までの基本計画を担当。半潜水型水中展望船、流氷砕氷船「ガリンコ号2」、東京商船大学(当時)のハイテク観測交通艇などを開発、主任設計。東海大学海洋学部で非

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