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セザンヌの地質学 サン・ヴィクトワール山への道

持田季未子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791770212
ISBN 10 : 4791770218
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

セザンヌ理解を大きく揺るがす、峻厳な「サント・ヴィクトワール山」連作。今この瞬間に死滅し、かつ再生する世界を捕獲せんとするセザンヌの果敢な試行を追う。大胆で挑戦的なセザンヌ論。

目次 : 1章 あの石の塊は火だった/ 2章 漁村レスタックの海と谷―印象派を越えて/ 3章 丘の上の建築/ 4章 ビベミュス石切り場にて/ 5章 終焉に向かう世界/ 6章 プロヴァンスのプッサン/ 7章 巨人のいる場所/ 8章 南仏のメランコリー

【著者紹介】
持田季未子 : 大妻女子大学名誉教授。東京大学大学院比較文学・比較文化博士課程単位取得修了。美学・美術史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • くろねこ

    昨日セザンヌの絵を見て、読みたくなり再読。セザンヌに惹きつけられつつ、うまく言葉にならないところを言葉にしてくれていると感じる。セザンヌは「世界の始まりの時を根の下に求めるとともに…世界の終わりの時をも見ていた」。しかもそれは、「現在という時の中に始まりと終わりが共存して」いるという形で。「彼は、いまこの瞬間に死にかつ生まれる世界を、なんとかしてつかまえようとしていた。」(p.117)著者はこの本が出版された約1年後に亡くなられたようです。プッサン論も読んでみたかったです。

  • 渡邊利道

    セザンヌの風景画を、その修業時代から晩年まで、サント・ヴィクトワール山連作を中心に分析する本。長い時間、歴史以前から崩壊までを内包する風景としての、山、岩。高い視点から描くスタイル。プッサンに学ぶ「古典主義」など、面白い論点が多くいろいろ考えながら読んだ。やはりセザンヌの言葉は含蓄が深い。

  • スミレ雲

    【図書館本】セザンヌ、ピカソが注目した男。生前はあまり評価されなかった。彼の全体をとらえる目が東洋思想とつながっている気がして、興味がある。デカルト主義者といわれたりもするみたいだけど、僕には別の面がある気がして、主観と客観の前の状態、メルロポンティ的、西田幾多郎的、ヴァレラ的に見えて、面白い。

  • アカショウビン

    セザンヌには後に地質学、化石学等の専門家となるマリオンという友人がいた。サント・ヴィクトワールには、本書の題の通りかなり地質的な所から引き付けられていたようだ。宮沢賢治を思い出す。石切り場の沢山の作品もキュビスム的なものかと思っていたが、岩石そのものへの傾倒も強そうだ。途中で何度も指摘されるが、「不思議に足場を欠いた高い視点」も考える事ができた。日常的時間、神話的時間、宇宙的力を宿す不思議な風景だ。ただ説明される絵があちこち散らばっていて、ページに挟む指が足りず、しばしば何処を読んでいるのかを見失った。

  • ilikegomaabura

    サントヴィクトワール山に行って映画をとりたいな

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