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少女マンガジェンダー表象論 〈男装の少女〉の造形とアイデンティティ

押山美知子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779118524
ISBN 10 : 4779118522
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『リボンの騎士』から『ベルサイユのばら』…『少女革命ウテナ』まで。ヒロインをキー・コンセプトにした画期的なジェンダー論の試み。“男装の少女”を切り口にした卓抜な現代少女マンガ論。第3回女性史学賞受賞作。ゼロ年代の『桜蘭高校ホスト部』と『放課後保健室』を増補。

目次 : 第1章 “男装の少女”キャラクターの出発点―手塚治虫『リボンの騎士』(“男装の少女”の誕生/ サファイヤの造形 ほか)/ 第2章 「傍流」としての“男装の少女”―水野英子『銀の花びら』(“男装の少女”ものの停滞期―黎明期少女マンガと戦後少女小説/ 「悪書追放運動」と「自主規制」 ほか)/ 第3章 “男装の少女”の成長―池田理代子『ベルサイユのばら』(週刊誌時代と新人マンガ家たち―萩尾望都『雪の子』/ 『ベルサイユのばら』と“男装の少女”オスカル ほか)/ 第4章 “男装の少女”の反復と再構築―オスカル以降の“男装の少女”(森川久美『ヴァレンチーノ・シリーズ』/ 曽祢まさこ『不思議の国の千一夜』といがらしゆみこ・栗本薫『パロスの剣』 ほか)/ 補章 “男装の少女”その後―ゼロ年代の“男装の少女”(葉鳥ビスコ『桜蘭高校ホスト部』/ 水城せとな『放課後保健室』)

【著者紹介】
押山美知子 : 1998年東京女子大学文理学部日本文学科卒業。2001年専修大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了。2006年専修大学大学院文学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。現在専修大学人文科学研究所特別研究員、専修大学非常勤講師として、日本の少女マンガ及び現代文学に関する研究活動を継続中。著書に『少女マンガ ジェンダー表象論―“男装の少女”の造形とアイデンティティ』(彩流社、2007年2月、第3回女性史学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きいち

    リボンの騎士とベルばらを中心に、女性←→男性の性別越境がどう描かれてきたかを丁寧に分析した力作。まつ毛、目の形、瞳、髪、体形、衣装、そしてそれぞれに使われる色、さまざまなアイテムをアクロバティックに駆使して「中身は女性・外見は男性という状態、そしてその転換」を、読者に伝える営み、そこには確かに我々の性意識が見事に反映されるのだろう。特に水野英子のヒロインの瞳の中の十字型の光に、活動の主体の誕生を読み取るくだりには舌を巻いた。女性/女性性/受動性、それぞれがイコールじゃなくなった歴史。選択肢は、自由を生む。

  • Koning

    少女マンガにおける男装少女を作品と時代の変遷、社会、読者の受容についての研究。リボンの騎士、銀の花、ベルバラと続く訳だが良くも悪くも手塚の影響は大きいのを改めて痛感させられる。池田理代子の場合もそうだけれど、周到な戦略が透けて見えるインタビューが面白い。しかし、それ以上にキャラクターのジェンダーをどう記号化しているかという分析には穿ち過ぎに見えるほどの細かさがあって、脱帽。

  • カキ@persicape

    【すみません長いです】少女漫画。その成立過程は茨の道だった。漫画=悪書という図式。「日本一の少女名作まんが!学校の先生がたもおほめになる いえじゅうでたのしめる大傑作!」原点である『リボンの騎士』の煽り文だ。保護者からのクレームの対抗措置として出版社は校長先生の推薦文を載せ、投稿の便りまで操作しなければならなかった。焚書も起きた。ここまで生々しく検閲を感じたのは私は初めてで愕然とした。そして、しとやかさとやさしさが女性としてあるべき姿だという風潮。その影響は男装の少女サファイヤの物語にも影を落とし、戦後→

  • 魔魔男爵

    名文引用:オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ「父上、感謝いたします。このような人生をあたえてくださったことを。女でありながらこれほどにも広い世界を、人間として生きる道を、ぬめぬめとした人間のおろかしさの中でもがき生きることを」 ”池田は「『女子供に歴史ものは受けない』っていう言葉に腹が立った。『何が女子供だっ』と思ってね。『おもしろいんですもん。おもしろいから絶対あたる』『今まで歴史ものがあたらなかったのはおもしろくないからだ』と渋る編集者を押し切り、「必ずヒットさせるという条件で。ヒットしなければ、す

  • のる

    読者コーナの分析から、読者の反応と編集部の思惑の乖離が見えるのが興味深かった。

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