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折口信夫芸能論集 講談社文芸文庫

折口信夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062901529
ISBN 10 : 4062901528
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『文芸論集』『天皇論集』に続く編者安藤礼二によるオリジナル編集折口信夫第三弾は『芸能論集』。折口による民俗学は芸能を根幹としており、その起源は、沖縄をはじめとした南の島々にあり、さらに信州などの山深い地で洗練され、能や歌舞伎、詩歌へとつながっていく―。日本の英知・折口信夫の三部作、ここに堂々の完結。

目次 : 1 春の鬼(春来る鬼/ 春来る鬼―秋田にのこる奇習/ 春立つ鬼)/ 2 南島の水(沖縄に存する我が古代信仰の残〓(げつ)(一)/ 沖縄固有の信仰問題/ 常世浪/ 女の香炉/ 壱岐の水/ 沖縄を憶う)/ 3 芸能の論理(和歌の発生と諸芸術との関係/ 巫女と遊女と/ 日本芸能史序説/ 古代演劇論/ 舞と踊りと)/ 4 身毒丸の周辺(江戸歌舞妓の外輪に沿うて/ 玉手御前の恋/ 御柱の話/ 春日若宮御祭の研究)/ 5 花祭りと雪祭り(山の霜月舞―花祭り解説/ 信州新野の雪祭り/ 「雪祭り」しなりお―岩波映画「新野雪祭」のために)

【著者紹介】
折口信夫 : 1887・2・11〜1953・9・3。歌人、詩人(歌人、詩人としては釈迢空を名乗った)、国文学者、民俗学者。大阪生まれ。1910年、国学院大学卒業後、中学校教師を経て、国学院大学、慶応大学で教鞭をとる。島木赤彦、柳田国男との出会いで歌誌「アララギ」、民俗学雑誌「郷土研究」と関わることとなり、その後の生涯が決定づけられる。歌集、小説があり、学問的業績は「折口学」と称される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • roughfractus02

    安藤礼二編集の著者の芸能論には、まれびとと依代による信仰儀礼の原型を沖縄の琉球神道に見出す「沖縄に存する我が古代信仰の残孽(一)」や、鎮魂の呪術としての「あそび」を稲作の神が土地に留まるように饗応する「田遊び」が、共同して田植えをする際の歌によって継承され、楽器が加わり舞や踊りで神を喜ばせる「田楽」へと変容した、という「古代演劇論」が収録される。神を迎える際に演者は顔を隠したり仮面を被って依代となることや、通常夜に催された「まつり」に対して昼間に催された「田遊び」を芸能の原点と捉える著者の観点が興味深い。

  • NагΑ Насy

    鎮魂とヘンバイを元とする、まつり、饗宴から生まれた芸能。舞、踊り、謡。相撲。相撲は土地の精霊とカミとのぶつかりあいだった。神が相撲でかてば、たま(精霊)はそれへ従う。たまはカミに従う宣誓として、カミをことほぐ儀礼をする。これをまつりとして人間が行った。豊作を祈ってまいとしのまつりの繰り返しのなかから芸能がうまれてくる。田遊び、田楽、猿楽、能、歌舞伎。http://bit.ly/L0ogyn

  • 肉欲棒太郎

    『V.芸能の論理』内のいくつかの論文で触れられている、鎮魂呪術(=「あそび」)が次第に芸能化していった、という説は興味深い。個人的には「常民」の視点で民俗を論じる柳田よりも「神」(=マレビト)の視点で論じる折口の方が好きだなあ。

  • 磯良

    祭祀において、面をつける、役に扮する、などを通して人は神の憑代となる。神そのものになる。 今まで祭祀と能は繋がっているのではないかと思い、白洲正子や馬場あき子などをぼんやりと読んできた私もだが、ここではっきりとした似通いに気づいた。 神楽などの神事についても知識を増やしたい。

  • メーテル/草津仁秋斗

    折口ワールドだなあ。花祭りの解釈がとても面白かった。

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